当社のにじが丘ショールームに、K様よりご相談のお電話がありました。空き家となっている奥様のご実家を、将来、自分たちが住めるように手入れしておきたいという内容でした。「外壁も屋根もボロボロなので、やり直した方が良いのか・・・」とお悩みでした。早速、当社代表の小原とプランナーの東本が現地調査にお伺いしました。
セメント瓦の屋根は、お電話で伺った通り、ひどく傷んでいました。しかし、雨漏りはしていないとのことで、念のため調べてみましたが、雨漏りしている形跡はありませんでした。(毎週木曜日12:30〜12:40放送の、OBSラジオ『住まいのお悩み相談室』でもお話しています。→《屋根が傷んだら葺き替えするべきか、塗装するべきか》)
屋根の勾配がある上雨漏りしていないので、塗装で充分であると判断して塗装工事をご提案いたしました。
万が一、屋根からの雨漏りがあれば、いくら瓦を塗装しても改善されません。この場合、塗装をお勧めするのは間違いで、葺き替えが正解です。
また、今回のように雨漏りこそしていないものの、屋根がかなり傷んでいる場合は、塗装か、葺き替えかを多角的に検討しなければなりません。検討材料として挙げられるのは、今後の家の在り方『誰がどのくらい住む予定か』と、家の資産状況『金額が大きい葺き替え工事を行う価値はあるか』の2点です。これらの点をふまえ、塗装・葺き替えのメリット・デメリットをご説明し、お客様自身に選んでいただくのが最も良い方法です。(選ぶことの出来る状況であれば)
K様ご夫婦も話し合われた結果、奥様のお母様は入院中の為空き家である現状と、ご夫婦も何十年も住むことはなく、その後に住む方は今の所いらっしゃらない事などを総合的に検討し、K様ご夫婦が住む期間のための工事をすることになりました。
十数年もてば良いとの事なので、今回は屋根も外壁も塗装で修繕、保護するのが費用対効果においても妥当であると判断しました。十数年後、また傷みが出て、塗装もしくは葺き替えや外壁の張替えが必要になると予想されますが、葺き替えや張替、さらには建て替えの件は、その時に必要かどうかを再度検討してはとご提案しました。そのプランにご賛同いただき、着工となりました。
このお宅は、外壁は一部モルタルで、一部トタンでした。モルタル部分はヒビも生じており、塗装で保護をしたほうが良い状態でした。トタンは、継ぎ目などに錆が生じており、そのままだと塗装では対処できないかもしれないという状態でした。調査した結果、現段階ではトタンが錆びすぎて外れている箇所なども見受けられなかったため、錆止めをきちんとし、トタンを塗装すれば、問題ありませんでした。
(※トタンを張った外壁は、傷みが激しい場合、塗装では対処できない為、早めの対応が必要です!) |