戦後、高度経済成長期の中で急速に発達した日本の資本主義社会は、効率至上主義となり大量消費社会を生み出し、「食」と「住」の健全な営みを破壊しました。古来、人々の手にあり、人々の営みであった「食」と「住」が、人々の手から切り離され、利潤追求・大量生産型の商品経済の中で、歪んだ工業製品にされてしまいました。効率や経済性はもちろん重要ですが、過ぎると本質を見失ってしまい、不健全な姿になってしまいます。まさに今の建築業界の歪な姿そのものです。
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北斗建装は創業当初から、消費者の存在を無視したいい加減な事がまかり通っている建築業界に対し、真っ向から疑問を投げかけ続けてきました。ひとつひとつ丁寧に検証して「住」を人々の手に取り戻していきたいと考え、日々実践している会社です。
「食」と「住」は特別なものであり、人々の手にあるべきで、商品にしてはならないと常々申し上げていますが、そもそも「食」と「住」は大儲けしたくても、しにくい分野です。消費者からの信頼や実績を積み重ねて地道にこつこつとリピートしていく仕事です。極端な話しですが、この業界で金儲けしようとすると、実は消費者を裏切らなくてはならないのです。「食」と「住」に携わる仕事というのは、徹底的に職業モラルが問われる分野であると考えています。
また北斗建装は、大手住宅メーカーが作る「作り手が不当に儲かるしくみの住宅」ではなく、「住む人のための住宅」を追求し、お客様からの信頼と、自らに誇れる仕事を積み重ねていくことを日々の生業にしています。「住む人のための住宅」は、本当は作り手の為でもあるのです。現存のシステムの限界についてもそろそろ社会全体で真剣に考える時期に来ていると思います。
お陰様で創業以来、北斗建装は地元大分の皆様から「なくてはならない会社」とのお声をいただき、応援して下さる方も大変増えてきました。北斗建装では地元で地道にリピートしていただけるよう、現在、県内三店舗を拠点にお仕事をさせていただいております。皆様のお住まいに関するお悩みに寄り添い、小さなことでもお客様と共に解決していくお手伝いができれば幸いです。
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2016年4月
有限会社 北斗建装 代表取締役 小原 由正
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