当社大在ショールームへお電話をいただきました。住宅の外壁塗装と倉庫の外壁の塗装をしたいとのご相談でした。
　以前、別の業者で白蟻を駆除してもらったそうで、蟻はもういないが、蟻がいた場所の木材がスカスカなので補強できるかというご相談内容でした。別業者にも既に見てもらっていましたが、言うことが曖昧な上、工事に自信がなさそうで不安な為、他の業者を探されていたとの事です。当社がＵ様宅のご近所を施工しているのをご覧になったことがあったそうで覚えていて下さっており、地元の会社で信用が出来そうだからという事で当社にお声をかけて下さったとの事でした。　　　　　

　屋根はいぶし瓦で塗装不要でしたが、外壁は木板貼りの外壁で、Ｕ様が何年か前にご自分で水性のペンキで塗装されておりました。ところどころ剥がれていたり、塗っている箇所と塗っていない箇所もあったため、全体的に劣化しており色が疎らで綺麗にしたいとの事でした。
　本来であれば木部塗装は旧塗膜をケレンにより除去し、木の呼吸を妨げずに紫外線から木材を守る事の出来る呼吸型保護着色塗料で施工します。しかし既に水性ペンキで造膜されており、全ての旧塗膜の除去が難しかった為、Ｕ様にご了承いただいた上で、木材の風合いは多少損なわれますが、しっかり湿気を出し入れしてくれる透湿形防藻防黴塗料で施工致しました。

　現地調査の際、屋根裏から確認させていただくと玄関まわりから和室にかけて梁、柱共一部などに蟻土が多数確認されました。打診や実際に触ってみると、木材が梁や柱としての機能を果たしていない箇所が複数あり、補強が必要な状態でした。しかしいきなり柱や梁を抜いて交換することはできないので、補強柱を入れながら食害箇所を撤去致しました。新たに木梁を抱かせる部分と相互矧ぎで接合し、アンカー補強を行いました。その後、壁、天井、クロスを全て復旧致しました。