以前より工事をご依頼いただいておりますY様より、ご相談いただきました。ご自宅の外壁や軒天井の腐食などが気になるので、一度見に来てほしいとのことでした。
Y様邸は1998年に岩健住宅で建てられた2階建てのお家で、屋根は石州瓦、外壁はモルタル壁でした。これまでに一度も塗装工事はされていませんでした。
屋根勾配が5寸以上あり、軒も深く出ている上、木部も適切な仕上げをされていたため、築23年経過しているにも関わらず外壁の傷みが殆どありませんでした。当社としてはあまり手を入れなくてもまだまだ長持ちできる可能性があるとの判断でしたが、モルタル壁の仕上げのリシンには防水性等の保護ができないため、適切な保護をする必要があることをお伝えしました。
ここまで長く綺麗に保てたのは、屋根を石州瓦で守っていたこと、屋根勾配を大きく取っていたこと、軒がとても深く出ていたこと、さらには自然素材をふんだんにうまく使用されていた結果だと思います。
軒先よりベランダが出ていたことでベランダの傷みがあり、正しく保護をする必要がありました。軒天井の端である木部の傷みもご相談いただきました。そこだけベニヤを使用されていたので最も湿気と戦う部分に薄いベニヤではどうしても戦えず、湿気に負けて腐食してしまったという結果でした。
お話を伺うと、ベランダ上の軒天井から雨水がいつも落ちてくるのが気になっているとのことでしたので、屋根の谷板金の腐食と予測して、実際に確認してみるとほとんどの谷板金に穴が開いている状態でした。
幸いにも室内側には雨漏りはしておらず、ここも同時に取り替える必要があることもお伝えしました。その後お見積りをご検討いただき、着工となりました。
工事後には、「こんなに綺麗になって嬉しいです」とのお言葉をいただきました。 |