当社ショールームにU様から塗装についてご相談をいただきました。
家を建ててから今まで一度も塗装をされておらず、そろそろ塗装を検討しているので、見積もりをしてほしいとのことでした。以前、当社がU様のご近所で工事をしていたことを覚えていて下さり、工事が終わって数年経ってもいまだにきれいな状態であることから、信頼して下さっていたそうです。また、その時の工事前の挨拶も好印象だったとお話し下さいました。
ご自宅は1990年にK社で建てられた2階建ての建物で、屋根はセメント瓦、外壁はボードにリシン吹付けで仕上げられていました。屋根や外壁の傷み具合を確認し、それらを正しく保護(処置)するために必要な施工についてご説明しました。
特に傷みが激しい箇所はより詳しくお伝えしました。
●外壁や軒天井のコケ・カビの繁殖が激しかったこと
軒天井は湿気がたまりやすい場所なので、放置していると今回のようにカビの繁殖で黒くなります。そのため透湿型防藻防カビ塗料を選択することで、カビが生えづらくなります。
●外壁の継ぎ目(ボードとボードの取合い部分)のシリコンの劣化が進み、隙間だらけになっていたこと
新築時に外壁の継目をコーキング材やパッキンで埋める仕上げが業界では当たり前に行われていますが、それは適切ではありません。特に屋外は紫外線の影響で劣化が早いので、紫外線に弱いコーキング材やパッキンは寿命が短く、劣化が目立つようになります。補修した上から塗装することで、塗膜で紫外線からの保護をすることができますが、このことを知らない業者が多いため、手順を間違えた工事になっています。
その後、工事のご発注をいただき、着工致しました。
塗装工事では、たくさんの業者やハウスメーカーが間違い工事をしていることが多いですが、今回U様は、一度も工事をしていなかったことが幸いし、正しい処置ができる結果につながりました。 |