S様よりご自宅の塗装工事についてご相談をいただき、現地調査に伺いました。
S様邸は1993年にA社で建てられたお家で、屋根は石綿スレート、外壁は窯業系サイディングでした。以前に一度A社で塗装したとのことでした。
現地調査時にお家全体を確認していると、南側2階ベランダの外壁が特に傷みが激しいことが分かりました。横から見てみると、屋根の軒先よりもベランダが外側に出ているため通常の降雨でも雨水があたる状態でした。そのため、サイディング目地から水を吸い込んで裏側から膨張して破損しており、その上からシリコンを打っていました。
また、ベランダにあがってみると、排水溝が建物側に設置されていたので、雨漏りの可能性があるだろうと推測されました。雨漏りの有無を伺ったところ、以前ベランダから下のお部屋に雨漏りがしていたとのことで、A社で修繕をされたとのことでした。
サイディングは比熱が低く内部結露を引き起こすことや、継ぎ目ができることで定期的な塗装工事が必要になるなど、欠点だらけの建材ですが、住宅を長持ちさせてメンテナンスのスパンをできる限り延ばすためには、まずは雨水にあたらないようにすることがとても重要です。
S様には、破損したサイディングを塗装工事では復旧することができないことをお伝えしました。普段ベランダをとても活用されていましたので、ベランダを取り壊すことはせずにベランダ全体の外壁を張替えた後に、その上から塗装で保護をする工事をご提案しました。
塗装工事はただ塗料を塗る工事ではなく、取り合い部分を守った上、さらにその上から塗膜で保護することが目的で、そのためにとても大切な工事です。
ベランダには手すりやその下には笠木と呼ばれるアルミ建材がある場合が多く、こういった外壁ではない部分もできれば同時に塗装による保護をすることが必要です。お見積もり説明ではS様にも以上の点をお伝えしました。その後お返事をいただき着工となりました。
また、塗装工事だけではなく、網戸の張替えや、ベランダで洗濯物がもっと干しやすくなるようにと新しく竿掛けセットも取り付けました。室内の浴室水栓の水漏れもあるとのことで新しい商品へと取替えました。 |