S様より外壁(幕板)の滑落と雨漏りのご相談を頂き、ご自宅へ伺いました。S様邸は1998年にE社で建てられた2階建てのお家で、屋根は石綿スレート、外壁は窯業系サイディング、ベランダはFRP仕上げの造りでした。以前に一度、S社で塗装工事をされたとのことでした。
まずは落下してきた箇所を確認しました。ベランダの外壁(サイディング)の上に貼られている『幕板』と呼ばれる箇所でした。幕板の役割は1階と2階の外壁を隔てるための意匠材です。
なぜこのようなことが起きたのか、考えられる原因をS様にお伝えしました。1番の原因は幕板が取り付けられている箇所が屋根の軒先より外側に出ている為、普段の雨が常に当たり続けている状態であることでした。幕板は外壁のサイディングの上に貼られているので雨に当たりやすいのです。
幕板は水に弱いので雨ざらし状態になると水を含み劣化が進み破損します。劣化した幕板は塗装工事では元に戻らない為、取り外すことが今後の為にも良いことをお伝えしました。撤去すれば今後同じ不安に悩まされることはありません。
同時に幕板が取り付けられているベランダのサイディングは反りが見られたので、張り替えるのがベストだと判断しました。サイディングは比熱が低く温度変化が激しいため、内部結露や、反りが発生します。
またもう一つのお悩みであったベランダ下の掃き出し窓の上から雨漏りがするとのことでしたので、これは塗装工事前に適切な下地処理を施して、その上から塗装で保護をすれば止まる可能性が高いことをお伝えしました。
以上の内容のお見積もりを説明したのちに工事のご発注を頂き、着工となりました。 |