K様からご自宅の外壁塗装のご相談をいただき、早速ご自宅へ伺いました。
ご自宅は1998年に地元の工務店で建てられ、屋根は陶器瓦、外壁は窯業系サイディングの仕様でした。今まで一度も塗装工事をされていなかったので、サイディングの至る箇所で継目(目地)の劣化がありました。
サイディングは最近の新築で使われ、主流になっている建材ですが、外壁材として致命的な欠点があります。1つは、継ぎ目がある点です。継目があると雨水が浸入してしまい、建物にダメージを与えてしまいます。継ぎ目はシーリングで埋めますが、シーリングの耐用年数は短く、紫外線によって劣化してボロボロになるので、短いスパンで塗装による外壁の保護が必要になってしまうのです。
もう1つは比熱が低い点です。比熱が低いために激しい温度変化が繰り返され、サイディング自体に反りやひび割れが生じます。また、壁の内部には内部結露が生じ、これも建材を傷める原因になります。
当社では以前よりサイディングの使用に関して警鐘を鳴らしてきました。すでにサイディングを使用している住宅は、早く正しい処置をすることが建物の寿命を左右する選択になるといえます。大抵の業者(ハウスメーカーも含めて)は、正しい処置ができておりません。それもまた問題なのですが、建物の最後の砦である外壁の保護の仕方を間違えてしまうと、逆に建物を傷めてしまうことにもなりかねないのです。そんな被害にあわないようにするためには、業者の説明を聞いて少しでもおかしいと思うことには納得いく答えが得られるまで疑問を投げかけることが重要です。
残念ながら、多くのハウスメーカーや業者は自社の利益を優先してしまいがちで、本当にお客様のためになるように考える業者は少ないです。当社ではホームページや広報誌・ラジオ等で、塗装についてや住宅業界の現状について取り上げております。多くの方に知っていただき、業者選びや見積もり説明を聞く際にお役立ていただければと思います。
K様にはお見積もり説明後すぐにお返事をいただき、着工となりました。
工事の仕上がりと会社の姿勢をご覧いただき、その後ご紹介もいただきました。 |