以前ご自宅の雨漏りを止める工事を当社でさせていただいたI様より、今回はご自宅の隣にある店舗の雨漏りを止めてほしいとのご相談をいただきました。この店舗は地元の工務店で建てた築20年以上経つ2階建ての建物で、屋根は折半屋根・外壁はガルバリウム鋼板仕上げでした。1階の室内の壁から雨漏りしていました。
今回の雨漏りの原因は3つでした。
●外壁につけている大きな換気口から風が強い日に雨水が吹き込んでいること
●屋根外壁が、鉄板仕上げなので、日々の温度変化がとても激しいこと(それによって生じる内部結露の影響もありました。また、屋根や外壁の取り合い※の処置もできていませんでした。)
● 軒がないことで外壁が雨や紫外線に当り続けていること
※取り合いとは、サッシまわりなどの「建材同士の隙間」のことで、大抵シーリングを打って仕上げます。しかし、シーリングは紫外線に弱く、様々な問題が出てきます。
日本は高温多湿であるため、建物はできる限りその土地の気候に合わせた造りが理想的です。
高温多湿ということは、湿気と常に向き合っていかないといけないので、調湿性のある自然素材を使うことが理想です。しかし、鋼板(鉄)には水分が一切含まれていない加工品のため、調湿性はありません。日中の日差しや外気温で温められた屋根・外壁が、夜になると急激に温度が下がり、その結果、急激な温度変化による内部結露が引き起こされるのです。これは、建物自体を傷めていくことにつながるので、当社ではできる限り温度変化を和らげることが必要だと考えています。
建物の寿命を延ばすには、雨仕舞や適度な風通しの良さが非常に重要です。 |
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2階の換気口を塞ぐことで雨の浸入を抑え、屋根・外壁を保護をすることで取り合いからの浸水を防ぐという工事内容でお見積もりしました。内容にご納得下さり、着工となりました。
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