以前に家の内部を当社で工事させていただいたG様より、塗装工事とサッシの取り替えを検討しているとのご連絡をいただきました。
G様邸は40年以上前に地元の工務店で建てられた2階建ての鉄筋コンクリートの造りでした。また、敷地内には木造の離れがありました。ご自宅はかなり昔にお知り合いの方に外壁塗装と屋上防水をしてもらったとのことでした。しかし、どちらも適切な保護がされておらず、傷みが進んでいました。また、非常に高額な金額を請求され、疑問に思う点がいくつもあったそうです。
当社ではリフォームをはじめ塗装や外構などたくさんのご相談をいただき、様々な問題を抱えた住宅を見ています。「築後20年〜30年の住宅にどんな変化が起きているのか」そして「なぜそのようなことが起きたのか」ということを常々考え続けています。
その中で気づいたことは、日本は高温多湿な国なのに、その気候に合わない住宅が最近非常に多く建てられているという問題です。
@高温多湿な場所に、ガルバリウム鋼板やサイディングのように温度変化の激しい建材を使った結果、結露に悩まされるお宅が大半です。
A降水量が多い場所に屋根の勾配がなく、軒がほとんどない「雨仕舞の能力が乏しい住宅」を建てた結果、雨や紫外線の影響を外壁が受け続けることとなり、傷みます。(※一級建築士や最近の工務店が提案する住宅は大半がこの話に当てはまります。雨漏りのご相談や塗装工事の依頼が後を絶ちません。)
建築業界にはプロと名乗る方たちがたくさんいますが、このような問題のある住宅が「おしゃれな家」として販売されている日本に、本当のプロと呼べる人間は少ないのではないでしょうか。本当のプロなら、体に悪い塗料は使わない、健康に害がなく、長持ちする住宅を提案するはずです。残念ながら、戦後からこの住宅業界は、コストを抑え利潤を追求することが最優先になってきているのです。
G様邸で前回施工された塗装防水工事でも、『塗料選択の間違い』や『理不尽な高額金額の請求』が実際に起きているのです。
当社ではできる限り消費者の方たちに、このような現状を知っていただきたいと考えています。
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今回は、自宅と離れの屋上・外壁や取り合いの処置を適切に処置し、建物の寿命を少しでも延ばしたいという思いをG様にお伝えし、ご契約をいただき、着工となりました。 |