Y様からご自宅の塗装を検討したい旨のメールをいただきました。後日、プランナーの三重野が現地調査に伺いました。Y様宅は、1995年にN社(既に倒産)で新築された建物で築26年でした。屋根は乾式洋瓦、外壁はALC(軽量気泡コンクリート)パネルという仕様でした。
屋根は経年により塗膜(スラリー層)が劣化していましたが、施工にあたって特に問題はありませんでした。 外壁は、新築時に無塗装のALCパネルを張り付け、その後、現場にてALCパネルを塗装していました。しかし、日の当たらない北側の外壁以外は程度の違いはあるものの、新築時の塗膜の膨れや剥離が多数発生していました。
後日、当社代表の小原と再び詳しく現地調査に伺いました。一般的にALCパネルは蓄熱しにくいが、Y様邸の場合は、ALCパネルが蓄熱したことで塗膜に膨れが生じた可能性がありました。ALCパネルはヒビ割れが発生することが多く、そのヒビ割れから雨水が外壁内に浸入し、雨漏りにつながるケースが多くあります。
一般的にALCパネルはヒビ割れに追従させるために弾力性のある塗料を選択しています。しかし、Y様邸の場合は蓄熱のリスクがあるため、蓄熱しても膨れが生じない外壁用の保護塗料を選択することと致しました。
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