Y様から大分本店(にじが丘ショールーム)に、ご自宅の塗装工事についてご相談のお電話をいただきました。
早速、現地調査に伺いました。Y様宅はN社で建てられた築18年のお宅で、屋根がスレート屋根、外壁が窯業系サイディングの造りでした。新築されてから一度も塗装しておらず、そろそろしなければと考えているとのことでした。スレート屋根、サイディングボード、サイディングボードの目地や窓廻りに使われているシリコンが劣化しており、全てにおいて早急な塗装工事が必要な状態でした。
Y様は既に他社でも見積もりを取得されておりました。費用はなるべく抑えたいと相談したそうで、下記のような3パターンの見積もりを他社から提案されておりました。
@足場を組んで、サイディングの目地等のシリコンのみを補修する。
A足場を組んで、外壁だけを塗装する。
B足場を組んで、屋根、外壁等の全面を塗装する。
当社にも上記のパターンでのお見積もりを依頼されました。しかし、新築から18年経っていることを考えれば、シリコンのみが傷んで、スレートとサイディングがまだ傷んでいないという状況はありえないため、そもそも@やAを選択肢としてご提示するのはおかしな話です。
もし今回の工事で@のみを施工したとしても、近いうちに屋根や外壁を塗装する必要があるのは変わりないため、足場組立、高圧洗浄、養生などの金額が二重に発生することになります。トータルで考えれば非常に無駄な出費がかかることになるのです。@の提案は、「手っ取り早く、少しでもお金になる仕事をもらおう」などという安易かつ不誠実な提案としか思えません。プロとして正しい提案をするならば、傷んだシリコンを補修した上で、屋根と外壁の塗装をするという方法以外の選択肢はありません。
当社の考え方をY様にご説明し、後日、お見積もりを提示いたしました。お見積もりの説明では、足場組立や高圧洗浄、養生などについても事細かにお伝えさせていただきました。また、高圧洗浄時の屋根からの漏水のリスクや、窓廻りのシリコンが劣化していることによる窓廻りからの漏水のリスクなど、工事で発生するリスクもきちんとご説明させていただきました。Y様からもたくさんのご質問をいただき、ご理解いただくまで時間をかけて丁寧にお話しした結果、当社の施工方法にご納得され、工事の発注をいただきました。 |