大雨の日、若林脳神経外科クリニックの院長様から当社大在ショールームにお電話をいただきました。雨漏りしているとのことで、お話しぶりから緊急性を要しているようだったので、その日のうちにプランナーの三重野と辻が現地調査に伺いました。2019年からB社で保険を使うなどして何度か雨漏りの補修をされたそうですが、解決できていないとのことでした。
病院は1996年に建てられた建物で、2015年に中古物件で売りに出されていたのを購入し、衣類関連の販売店だったのを改装されておりました。屋根はガルバリウム鋼板、外壁はサイディングの仕様でした。雨漏りの箇所や状況についてお話しを聞き、確認致しました。
雨漏りしていたのは東面の壁でした。東面に近い屋根や外壁を調べたところ、雨漏りの原因となっている可能性がある箇所がたくさん見つかりましたが、どこも処置されておりませんでした。
2階の天井の雨漏り付近に点検口があったので、そこから天井裏を確認してみると、竪樋が建物内に配管されており、竪樋と軒樋との接合部分に隙間が生じていることが分かりました。その隙間から雨水が建物内に浸入し、2階の壁に雨漏りの被害が生じており、さらにはその雨水が1階にも流れ落ちていました。他にも原因はあるかもしれませんが、これが原因の一つであることは間違いありません。
東面の建物内に雨水が浸入する可能性のある不具合は上記の箇所以外にもたくさんありました。これだけたくさんの不具合があるにも関わらず、なぜ前回の補修工事で処置されていないのか分かりません。B社は本気で雨漏りを止めようとしたのだろうかと疑問に思います。B社が補修した箇所を探しましたが、どこを補修したのか確認できませんでした。院長様にもどのような工事だったのかお聞きしましたが、内容は分からないとのことでした。
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←強いて言えば、屋根の釘の部分のみにシリコンを打っている箇所があったので、それが補修工事の一部だったのかもしれません。しかし、素人でもこのような打ち方はしません。意味不明としか言えません。 |
後日、他にも雨漏りの原因となり得る箇所がないか、建物全体の調査を行った結果、至る所に不具合が確認できました。雨漏りを止めるためには、樋の不具合のみ対処するのではなく、建物全体の不具合を直し、雨漏り予備軍への対処が必要な状況でした。
屋根・外壁・防水面全てを補修する工事のお見積もりを作成し、ご説明致しました。院長様は当初、今回は部分的な補修で済ませ、将来的に施設のリフォームや増改築も考えているので、その都度必要な改修をしていけば良いとお考えでした。しかし、今回は東面の雨漏りでしたが、今後その他の面で雨漏りが生じる可能性がゼロではありません。雨漏りの補修とリフォームをきちんとできる業者はほぼいないので、お金をどぶに捨てるような問題工事をされてしまっては元も子もありません。既存の建物で業務が賄えているのであれば、まずは外装を当社でしっかりと改善し、増築を伴わないリフォームを追々考えてはどうかとご提案致しました。当社の説明を聞いてご納得され、外装の全面改修のご契約をいただきました。 |