2017年11月末、N様から大分本店にお電話をいただき、本店店長の三重野がお話しをお聞きしました。自宅のサイディングの目地にひび割れが生じているので、補修した方がよいのかというご相談でした。ホームページに掲載されている当社の施工例や施工に対する考え方に興味をもたれて、ご連絡下さったとのことでした。
N様のご自宅は全国に販売網があるM社が建築・販売した建売住宅で、築8年とのことでした。「今回のご相談内容について当社で施工することももちろんできますが、その場合は費用が発生します。築8年であればM社の保証期間内であるため、無償で対応してもらえます。まずはM社にご相談されてはいかがでしょうか。」とお伝えしました。
それから11か月後、N様から再度お電話がありました。M社に目地の補修を依頼したところ、目地を剥がされたままになっている部分があり、補修された部分も早々にひび割れを起こしているとのことでした。そもそも住宅購入後のアフター訪問が全くなかったこともあり(通常は6ヶ月後・1年後・5年後等のタイミングにある)、N様はM社の一連の対応に納得できず、これ以上任せることはできないと判断されたようでした。
電話の内容からただ事ではないと判断し、後日、状況確認にお伺いしました。目地を調査すると全体的に傷みが生じておりました。また、補修した箇所を見ても、適切な施工とは思えない状態でした。
|
|
▲目地を剥がしたままになっている部分 |
▲補修後のシリコンが再度ひび割れている(下半分の白っぽい目地がM社が補修した部分) |
サイディングの目地や窓廻り等に使用されているシリコンは紫外線に非常に弱いため、補修した後に塗装して保護する必要があります。まだ築8年ということもあり、サイディングの塗装は2〜3年後でもよいと思いましたが、シリコン部分のみを補修するという訳にはいかないことと、バルコニーの防水の劣化も著しかったので、このタイミングでスレート屋根を含めた全面塗装とバルコニー防水をされるべきでは、とN様にお伝えしました。
後日、見積もり説明をご夫婦そろって聞いていただき、当社の塗料選択、施工方法にご納得され、工事をご発注いただきました。 |