2016年の秋、当社の大在ショールームで開催したリフォーム相談会に、I様がご来場下さいました。約25年前に地元工務店で建てられたご自宅について、下記2点のご相談をいただきました。
(1)外部の木の柱が傷んでいるので、どのような処置ができるのか見て欲しい。
(2)車庫を撤去すると共に、駐車場を広げて欲しい。
(1)について
プランナーの三重野が訪問して柱を見たところ、保護着色塗料は殆ど剥がれ落ちてしまい、保護されていない状態で風雨にさらされていました。このままでは傷みが更に進行してしまうため、下記の工事が必要であることを説明致しました。
@サンドペーパー等で、表面の傷んだ塗膜と木部を除去し、白木に近い状態にする。
A木部に残ったシミやカビを薬剤で落とす。
B防腐・防カビ・防虫効果を持つ保護着色塗料を塗布する。
C更に、木部用のクリアー(透明)塗料(※)を保護膜として使い、雨や紫外線から木部を守る。
※クリアー(透明)塗料※
この塗料は弾力性があり、木材の伸縮に追従する性質をもっています。また、光沢がでるため、非常にきれいな仕上がりとなります。更に、一番重要なことは当社で使用するクリアー塗料は、呼吸型ということです。一般のクリアーは塗膜が調湿を困難にして、木の表面を殺してしまいます。 |
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木部以外も調査したところ、屋根は陶器瓦のため、塗装が不要でした。しかし、外壁は塗膜が劣化し、防水性がない状態でしたので、外壁塗装もお勧めし、屋根以外の塗装工事のお見積もりをご提示致しました。当社の塗装方法にご納得くださり、ご発注いただきました。
外壁の色決めにはカラーシミュレーションを作成して参考にしていただきました。既存の色とほぼ同色のパターンを選ばれました。
(2)について
車庫を撤去し、駐車場を広げるプランもI様とお打ち合わせしておりましたが、ご予算の関係で(1)の塗装を優先し、駐車場の工事は時期を見て再検討することとなりました。 |