以前よりお付き合いのある設計事務所さんからご紹介をいただきました。設計事務所で新築されたI様が、塗装業者を探しているとのことで、当社をご紹介下さいました。
現地調査には、プランナーの三重野の他に設計事務所の方も同行され、I様と3人で外壁などの傷み具合を確認しました。
I様宅は築20年が経過しておりましたが、今まで1度も塗装していなかったそうです。屋根はスレート瓦、外壁はタイル調サイディング、ベランダはFRP防水の造りでした。築20年ということもあり、全てにおいて劣化が目立っていたので、劣化している部分とその対処の概要をお話しました。
その後のお見積もり説明では、次のポイントを重点的に説明し、工事内容にご納得いただき、ご契約となりました。
●スレート瓦
I様宅のスレート瓦は、セメントに石綿(アスベスト)を混ぜたものです。
2006年に石綿が全面使用禁止となった後に販売されているスレート瓦は、石綿に代わる材料が使用されておりますが、石綿のものと比べて強度が低く、その為に以前のものより厚みが増しているのにそれでも割れやすいという大きな問題点があります。I様宅のように石綿が混ざっているスレート瓦を使用されている場合は、塗装をして大事に維持していくことがお客様にとって最も良い方法です。
また、石綿は製造段階や解体等で粉じんを吸い込むと肺がん、中皮腫のリスクが生じますが、既に製品となっている屋根材として存在する分においては、強度が大変高いために健康被害を引き起こす事はありません。
●サイディング
ひび割れ、目地、窓廻りのシリコンの補修を行います。
シリコンは紫外線に非常に弱いため、紫外線カット機能があるサイディング専用の塗料で塗装する必要があります。
●ベランダのFRP防水
現地調査で拝見したところ、緑色の上塗り(トップコート)が剥がれてFRP(繊維強化プラスチック)が見えている状態になっていました。このままでは、FRPが傷んで破損する可能性があるため、FRPを保護するために、4工程の塗膜防水を施工します。 |