H様から外壁塗装のご相談をいただき、プランナーの三重野が現地調査に訪問いたしました。
H様宅は、瓦は塗装が不要な陶器瓦で、外壁はモルタル壁でした。外壁を見てみると、前回の工事で吹付け塗装をされていましが、巣穴状態が著しい状態であり、防水性のない塗装が施されていました。
モルタル壁の場合、ヘヤークラックレベルのひび割れが生じても、塗膜が伸びて、ひび割れを覆い隠せる弾性塗料を使用するのが正しい施工方法です。
塗料メーカーのカタログでは、下塗りを施工した後、弾性塗料を2回上塗りするとあります。しかし今回の場合、2回では巣穴を潰すことが不可能だと思われました。巣穴を潰せない場合、施工前の防水性がない状態を改善できず、塗装したにもかかわらず防水性が確保できません。そこで、巣穴を潰す為の工程を増やしてしっかりと巣穴を潰し、防水性を確保する方がよいと判断いたしました。
カタログの施工手順に従うことが基本ではありますが、状態によっては、カタログの施工方法に一工夫加えるなど、柔軟な施工方法の選択が必要な場合もあり、それを判断することこそが私たちプロの仕事であると考えます。
H様は、今回の工事が最後の塗装工事になるであろうということで、正しい工事をする業者を慎重に見極めるため、当社含めて4社から相見積を取られるとのことでした。
見積もり説明においては、他社でありがちな不適切な木部塗装、塗料の選択の間違い、そして前述の巣穴に対する当社の対策を中心にお話しさせていただきました。
見積もり説明から約1ヶ月後に、H様からご発注いただきました。工事前に工法についての説明に納得できたことが、当社を選んだ決め手となったとお話し下さいました。 |