以前から継続的に工事をいただいているK社様より、マンションの屋上の防水工事のお問い合わせをいただきました。
　当社代表の小原と塗装部部長の篠田、戸次支店長の松木が現地調査に伺いました。建物は1991年に建てられており、不動産業者B社から購入されたワンルームマンションでした。屋上はアスファルトシングルとシート防水が施工されており、シート防水のシートの下に雨水が浸入しているのが確認できました。
　外壁はタイル面とモルタル面がありました。共有廊下天井やベランダ天井には、建物内部への雨水の浸入による爆裂や塗膜の剥がれが数カ所ありました。新築時から一度も改修工事をしていないこともあり、入居者が今後快適に過ごせるよう、また建物の保全、耐久性の強化の為にもしっかりとした施工ができる会社に任せたいとお考えでした。

　後日、見積もり説明で北斗建装の建築における考え方をお話ししました。アスファルトシングルの塗装方法、シート防水の欠点、外壁タイルの塗装の必要性など丁寧に説明し、屋上防水だけでなく全面改修をご提案致しました。
　外壁の塗装については、８種類のカラーシミュレーションを提案し、そのうちの一つを大変気に入って下さいました。
　当社の考え方や工事の内容を理解いただき、ご契約いただきました。
　ご契約後、塗装のデザインは詳細部の変更も含めて30パターン以上の中から決定しました。

　外壁や共有廊下の天井、各部屋のベランダ等、複数の部分でコンクリートの欠損や爆裂が生じていたため、モルタルで補修しました。

　コンクリート面は、ひび割れが生じやすい箇所です。亀裂等を補修した後、弾性塗料で塗装しました。弾性塗料はコンクリート壁のひび割れに追従し、ひび割れが表面化しないという特徴をもちます。他社ではトップコート系塗料がよく使用されていますが、弾力性がなく塗膜が薄いため、ひび割れに追従できません。

　道路面の外壁はタイルで仕上げられていました。
　プロを名乗っている業者でも、タイル面を防水・保護する必要性を認識していない事が多いです。タイル面は目地から雨水が浸入し、コンクリートを湿らせ、鉄筋を錆びさせ膨張させます。鉄筋が膨張する事でタイルや内側のコンクリートにヒビが生じてしまいます。
　当社ではタイル面全体を防水するために、磁器タイル専用の透明な保護・防水塗料を塗装することをお勧めしています。
　タイルの汚れが軽い場合は、既存タイルの風合いを残すために半透明な上塗り塗料で仕上げ、汚れが酷い場合は、カラー塗装用の上塗り塗料で仕上げます。

　屋根はアスファルトシングルでした。専用シーラーと塗装による補強をしました。

　屋上はシート防水でした。既存シートを剥ぎ取り、6工程からなる塗膜防水を施工しました。

　共有廊下の床面は溝部分を塗膜防水、歩行する部分は防滑シートを施工しました。