当社の大在ショールーム3周年の記念イベントに、K様がお越しくださいました。ご自宅の塗装をちょうど考えておられ、当社のイベント告知を見てわざわざ日出町より足をお運びくださったそうです。
当社のことは以前より新聞広告やチラシなどを見てご存知だったようで、価格や特化セールなどが目立つ他社の広告と違い、会社の考え方や工事までのありのままのいきさつを載せた文章ばかりの広告に目を惹かれたと仰っていました。
イベント中のショールームをご案内しながら、パネル展示している過去の施工例をご覧いただき、当社の工事に対する考え方や塗装業界、建築業界の現状についてお話をさせていただきました。K様のご自宅の状況も細かくお聞きし、後日、改めて現地調査させていただくことになりました。
お宅にお伺いしたところ、屋根はセメント瓦、壁はモルタルで軒廻りの一部は漆喰仕様の和風のお宅でした。過去に増築された部分もあり、屋根・外壁ともに劣化程度に差がありました。中でも劣化が著しかったのは新築時に葺かれたセメント瓦でした。
セメント瓦はその名の通りセメントでできている瓦(正確にはセメントと砂)で、セメントというのは石灰岩を焼いて紛体としたもので、それと水が反応し硬化する性質をもちます。
劣化の要因としては紫外線もさることながら、原料のセメントは強アルカリ性なので酸性雨によってセメントの中性化が生じて基材は劣化し、流れ出てしまいます。結果としてスカスカになり強度が著しく落ちる為、割れやすくなってしまいます。K様のお宅は写真でわかる通り中性化により白けた色となり、表面は凸凹していました。
後日、それぞれの建材の性質や塗装を含めた建築業界の現状を交えながらの御見積もり説明にご納得され、即断でご発注いただきました。 |