S様のお勤め先に訪問させていただいた際にお声をかけていただきました。塗装についての相談との事で、後日、代表の小原とプランナーの笠田が現地調査に伺いました。
　ご自宅は大分県内のハウスメーカーが建てておりました。屋根はセメント瓦・外壁は板張りと塗壁風（リシンとスサ吹き付け）の仕様でした。板張りの外壁の劣化が特に気になり、建てたハウスメーカーに相談したところ、打ち合わせがスムーズに進まないまま半年が過ぎてしまったとの事でした。S様の資金計画を含むライフステージのタイミングも考慮し、今の時点で塗装を行う事がベストのタイミングでした。

　新築を建てる際、ハウスメーカーは様々な建材を使用した提案をしてきます。その時に大切なのは使用する建材のメリット・デメリットを知り、後々ハウスメーカーが適切なメンテナンスができるのか聞いておく事です。S様は新築を建てる際にハウスメーカーより屋根・壁等に使用する建材の説明は受けていましたが、いざメンテナンスが必要となった時にはメーカーの曖昧な説明を受け、適切な修繕の案内がないまま時間だけが経ってしまいました。

　S様宅に使用されている建材の欠点を踏まえ、それに適した塗料選択と塗装方法をご説明させていただきました。また、根本に建築業界に知識不足・モラルの低さの問題があることなどもお話しさせていただきました。当社の施工に対する姿勢をご理解いただき、ご発注下さいました。

　外壁は長年の雨風・紫外線により塗装の色が落ち劣化が進んでいました。黄色いコケのような汚れが付着している部分もありました。劣化の状況は壁毎にまちまちで、せっかくの木の風合いが台無しの状態です。

　板張りの壁は下地処理を経ても木目の間の汚れや既存の塗料の色が完全に取り除けない場合があります。ケレンで素材を削りすぎても良くありません。綺麗に仕上げる為に従来の壁の色より濃い色をお選びいただく場合もあります。美しい仕上がりとなるように素材の状況に応じてよりよいご提案をさせていただきます。