以前ご自宅の塗装工事等でお世話になっているS様より、所有のアパートの塗装についてご相談いただきました。

　2009年にご自宅の塗装をした際に、一度アパートの塗装についてもご相談いただいていたので、すぐにどういったメンテナンスが必要になっているか予測することができました。

　ご自宅を塗装した当時は、アパートの建物は新築から5年程度とまだ新しく、外壁塗装等のメンテナンスは不要の状態でした。その際、まだ塗装するには早いことをお伝えし、今後またメンテナンスが必要になった頃に改めて相談して欲しいとお話したことを記憶しています。

　さっそく所有のアパートを現地調査させていただきました。新築から約15年程経過しており、屋根・外壁ともに劣化が見られました。

　建物は外壁は石調の意匠性サイディング、階段部外壁は赤色が特徴的な意匠性サイディングが張られていました。以前より劣化が進んでいることもあり、石調のサイディングの方は現状の模様の見えるカラークリア塗装をするか、柄が見えなくなる塗りつぶしのエナメル塗装にするか判断が難しい状態でした。一部サイディングが滑落しているところがあり、カラークリア塗装では補修跡が目立ってしまうことや、S様も雰囲気をガラッと変えたいというご要望もあり今回はエナメル塗装をすることになりました。

　階段部のサイディングは屋根がある為、他の外壁より劣化が少なくクリア塗装が可能でした。建物全体に動きのある雰囲気にするためにも、この部分は現状の模様を生かせるカラークリア塗装をすることにしました。

　屋根はスレート屋根で塗膜がなくなっており、北面はコケも多く発生していました。今後も長く使用できるよう新たに塗装をして保護していきました。