大在ショールームへM様ご夫婦が来店くださいました。M様のご自宅は1997年に増築した際、1階の掃き出し窓に屋根がつかず、雨の度に慌てて窓を閉めないといけない状態で、長年のストレスになっているので改善したいとご相談がありました。
詳しくお話を伺ったところ、増築時におそらく施工ミスで、設計図と出来上がりで下屋の高さが違うという欠陥が生じてしまったのではないかということでした。その為、当初の予定ではリビング掃き出しの上に庇がつく設計になっていたのが、庇と軒がつながらないという事態になってしまったそうです。
結果、リビングの掃き出しの上には軒・庇がなく、雨がバンバン入ってしまうという状態でした。
(※ちなみに、図面上はつながっているのに、実際には軒と庇がつながらなかった原因について、担当の大工さんは「2階の布団を干す時に軒がない方がいいでしょう。」という意味不明な解釈をしたそうです。)
さっそくM様宅に伺い現状を確認させていただきました。
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←M様が悩んでおられた通り、リビング掃き出し窓の上の屋根がなくなっていました。
屋根は陶器瓦で塗装不要でしたが、外壁はモルタル壁にスキンを吹き付けた仕上げで防水性がなく、メンテナンスが必要な状態でした。防水性がないと徐々に水が浸透していきモルタル壁の劣化がすすみ、モルタル壁の欠点であるひび割れが大きくなってしまいます。本来、モルタル壁はサイディング壁よりはるかに優れた壁材です。しかし、新築時に塗装を間違っていることがほとんどなのです。 |
外壁の状態も調査致しました。M様には現状を説明し、塗装をしないといけない状態であることを伝えました。正しい塗装を行い保護すれば、モルタル壁の欠点であるひび割れは防ぐことができる上、サイディングよりはるかに塗装が長持ちします。また、掃き出し窓の吹き込み解消については屋根をつくることを提案しました。
●現状の屋根に合わせて陶器瓦で庇を造作する
●アルミのテラス屋根を取り付ける
●テラス屋根を大きくとり、掃き出し窓の前をテラススペースとしてつくる
といったいくつかのプランを提案させていただきました。
★イメージパース |
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