数年前より、外装のメンテナンス及びバルコニーの保護・修繕についてご相談をいただいたていたK様より、ご連絡をいただきました。今年はそろそろ本格的に工事を検討したいとのご要望でした。前回の現地調査から4年ほど経過していたので、改めて調査とお見積もりをさせていただきました。
K様宅は築10数年のS社で建てられた木造総2階建て、洋風陶器瓦・壁窯業系サイディングの住宅でした。屋根は陶器瓦でしたので、塗装の必要はありませんでした。外壁塗装に関しては、前回の調査時からは著しい劣化などは進んでおらず、目地とサイディングの劣化が緩やかに進んでいるという状態でした。ただ、今後のためにも適切な塗装をして保護する必要があったため、現状から見た最適な塗装工事のプランをお見積もりしました。
木製のバルコニーに関しては、梁の劣化が進んでいました。以前ご相談いただいた際は、既存の木製バルコニーを撤去して、アルミ製のバルコニーに取り替えるご提案をしておりました。ただ、そのプランだと費用がかかり、また、木製バルコニーの雰囲気を気に入っておられることから、今回は現状の木製バルコニーを活かす方法で修繕できないかとご相談をいただきました。
現状は、バルコニーを支えている柱3本に腐食が見られる状態でした。また、外壁と柱を結ぶ梁が腐食し、バルコニーデッキを介して人の体重を支えるには耐力が落ちている状態でした。
柱を生かして、腐食している梁を取替えたのち方杖を取り付けて補強するご提案を致しました。危険な状態は改善できますが、木製の特性以上の強度が増すというわけではありませんので、大きな負荷をかけないよう大事に使用していき、長く使用できるようにしていくことになりました。
塗装工事の塗料の選択、窯業系サイディングに必要な保護、適切な塗材選び、施工方法についてご説明しました。工事内容、見積もり内容、また当社の施工に対する姿勢を信頼して下さり、ご発注いただきました。 |