当社の昔からのお客様で、代表の小原とも古いお知り合いであるK様より、ご自宅の塗装についてのご相談をいただきました。さっそく代表の小原とプランナーの東本で現地調査にお伺いしました。
K様のお宅は20年程前にD社で新築されており、新築時から塗装は一度もされていませんでした。外壁はサイディング、屋根はスレート屋根のお宅でした。サイディングの継ぎ目のシーリングは、それほど傷んでおらず、反りも見受けられませんでした。(表面の塗膜には経年劣化が見られました。)屋根を見てみると表面の塗膜がなくなっており、外壁よりも傷みが目立ちました。この状態を放置しても、すぐに影響が出るということはありませんが、早い段階でメンテナンスをし、保護する必要がありました。
家は人間の体と一緒で、メンテナンスが必要ではあります。しかし今回のK様のお宅のように、現代の日本では、建てて10年20年ほどの短い期間で全面塗装が必要になる建物が殆どです。昔ながらの家もそうだったのでしょうか?
現在使用されている樹脂の塗料が使用され始めたのは、せいぜい20世紀からです。
この事実から、20世紀以前に建てられた家は現在のように塗装する必要がない造りだったのだろうと容易に考えられます。現在の多くの住宅は、塗装が不可欠なものとなってしまっていますが、本来ならば不要なメンテナンスなのかもしれません。新築を建てられる際に、今から建てようとしている家は、将来どのようになるのか、どのようなメンテナンスが必要になるのか、興味をもって計画してみるのもよいのではないでしょうか? |
後日、お見積もりと施工方法、塗料のご説明をさせていただき、内容にご納得くださりご契約となりました。数種類のカラーシミュレーションを見ながらご検討いただいた結果、現在の色合いが気に入っているので同じようにして欲しいとの事でしたので、施工前の色と同じ雰囲気で仕上げることになりました。
1階と2階の継ぎ手にある帯状のサイディングだけ、サッシとあわせた黒にすることでメリハリをもたせ、気分も新たになるようにしました。 |