以前、所有しているアパートを当社にて全面塗装させていただいたS様の息子様よりご連絡いただきました。ご実家の屋根についてのご相談でした。何年か前に訪問販売業者のN社にて屋根の塗装をしたそうですが、その後の瓦の傷みがひどいので一度見てもらいたいとご希望でした。
　早速、現地調査に伺いました。S様のご実家は地元の大工さんが建てた純和風のお宅で、屋根にはセメント瓦、外壁にはモルタルが使用されていました。2階から見える範囲で瓦の状態を確認致しましたところ、瓦の表面があちこちめくれて下地が見えている状態のものが多数見られました。一瞬、塗料不適合も考えましたが、不幸中の幸いで塗料不適合ではありませんでした。おそらく、前回塗装した業者の下地塗料の選択間違いと、いい加減な下地処理が原因と考えられました。葺き替えも選択肢としてお考えだったようでしたが、塗装可能と判断し、費用対効果の面から塗装をお勧め致しました。遠方にお住まいの息子様ともメールでやりとりしながらお話しを進めさせていただき、ご契約いただきました。

　瓦の表面の塗膜が捲れてしまっています。塗膜が破れて下地が露出することで瓦自体の傷みが進みます。

　下地処理、洗浄の後に下塗りを施します。

　中塗りが入り、その後上塗りで仕上げます。