当社戸次ショールームにS様ご主人がご来店下さいました。折り込みチラシや広告などで、以前より当社のことをご存知だったとのことでした。「外壁塗装はまだ考えていないが、外壁の目地の傷みが気になっているので補修ができるものなのか?」というご相談をいただきました。
まず、当社ではサイディング壁の目地のみの補修は基本的に行っていないことをお伝えしました。その理由として、目地自体の耐久性の弱さや、以前は塗装不要と言われ今だに強くて丈夫と誤解されがちなサイディング外壁の最大の弱点が継ぎ目の脆さであることをご説明させていただきました。
目地の補修はもちろん必要なのですが、きちんと補修した目地の上から塗膜で保護をかけることが重要になってくるため、併せて外壁塗装をされた方が費用対効果が高いという旨をお伝えしたところ、一度自宅を調査して欲しいとご依頼されました。
早速、戸次支店店長とプランナーの江守が現地調査に伺いました。S様のお宅は、地元工務店のS社で建てられたもので、築10年ほど経過しており、屋根は陶器瓦、外壁は意匠性サイディングを使用しておりました。
目地の劣化があちこちに見られましたが、築年数的にもメンテナンスとして、併せて外壁塗装をされた方がよい状態でした。そのため外壁塗装工事としてお見積もりを作成しご提案させていただいたところ、内容に納得していただき工事をご発注いただきました。
※意匠性サイディングの場合、施工方法としては既存の外壁の状態やお客様のご希望に応じて、4つの方法があります。
@エナメル塗装:エナメル塗装は、他の工法と比べて既存の質感が大きく変わるという点がありますが、下地の補修あとや既存の色むら、激しい劣化などは完全に隠すことができます。しかしサイディングと目地が同色になるいわゆるべた塗りの為、既存の意匠性は全くなくなってしまうため、よほどでない限りお勧めしていません。
Aクリア塗装:クリア(透明)塗装は、外壁の劣化があまり見られず、尚かつ現状のイメージを全く変えたくないという場合に適した方法です。塗装による保護というメンテナンスはしっかり出来ますが、激しい汚れや劣化などは隠せない為、劣化の程度によっては、お勧めできません。
Bカラークリア塗装:カラークリア(半透明)塗装は、既存の色をベースに若干のカラーを入れて塗装する方法で、現状のイメージを大きく変えずに質感も保持出来ます。しかし、ある程度の汚れや劣化などは隠れますが、色むらや補修後が完全に隠れるわけではありません。外壁の劣化の程度によっては、有効な工法となります。
C多彩仕上工法塗装:最近新しく出た工法で、当社ではスズカファイン社のWB多彩仕上工法を採用しています。既存の外壁の意匠性とは異なる意匠性を新たにつけることの出来る塗装です。意匠性サイディングを使用したお家では難しかった、デザインの変化を楽しむことができます。
今回の施工では、BとCの選択肢をご提案したところ、Cスズカファイン社のWB多彩仕上工法を施工することになりました。結果として、既存の外壁の意匠性をベースにしながらも、新たな変化をもたせた仕上がりとなり、大変喜んでいただけました。 |
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