O様より、当社大分本店(にじが丘ショールーム)にお電話をいただきました。屋根の塗装について相談したいとのご依頼でしたので、早速プランナーの江守が現地調査に伺いました。
O様のご自宅は大手ハウスメーカーS社が建てたもので、築38年とのことでした。屋根は元々がコロニアル(スレート屋根)で、その上にガルバニウム鋼板の屋根材が載せられている状態でした。15年程前に一度増築をした際、合わせて屋根のメンテナンスとして勧められ、カバー工法(※)を施工したそうです。
※カバー工法とは、屋根の勾配が緩く傷みが目立つスレート屋根のお家を狙って、訪問販売業者の営業マンが飛び込みで訪問して勧めてくることが多い工法です。大手ハウスメーカーでも手軽で有効なメンテナンス方法として施工することが多々ありました。しかし、十分な検証がされていないままに「メンテナンス不要」「手軽で安く屋根をリフォームできる」というふれこみで広まってしまったのですが、その後トラブルが続発しています。屋根を保護するどころか逆効果という工法で、当社では発売当初から疑問を持ち、OBSラジオの『住まいのお悩み相談室』でもたびたびご相談をいただきますが、警鐘を鳴らし続けております。
外壁はアルミサイディングには適していないボンタイル(アクリル吹き付けタイルの商品名)を吹付けたもので、当時のS社の新築によく見られます。結果的に運良く付着しているといった状況で、いずれポロポロと剥げ落ちてしまう恐れがあるため、屋根に加えて外壁の塗装もご提案させていただきました。
また、増築部分の取り合いについてのご相談もいただきました。以前一度取り合い部分から雨漏りをしたが今は出ていないとのことでしたので、現状を確認した後、きちんと取り合い部分を塗装することで今後も引き続き経過をみていただく形といたしました。
母屋と増築部分、それぞれの建材に適した塗料にてお見積もりを作成しご説明いたしましたところ、内容にご納得下さり、工事のご依頼をいただきました。
|