秋に開催した3店舗合同イベント「HOKUTOと一緒に住まいを考える10日間」の期間中、戸次ショールームにお越し下さいました。駐車場増設についてのご相談でした。お話しを伺うと、既存の駐車場は2台を並列に停め、もう1台を道路に沿って停める形ですが、全て並列に停められるようにしたいとのことでした。ただ、M様宅の地域は道路勾配がある土地で駐車場のある地面の高さと家の高さに差があるため、工事が可能かどうかという点を心配されていました。
　まずは現地調査をさせていただきました。確かに1ｍほどの高低差がありましたが、作業工程を考え慎重に進めていけば工事は可能でした。
　また、これを機に2台分のカーポートの設置もご検討されておりました。元々の並列で駐車するスペースがギリギリ2台分しかなく、通常のタイプだと使いにくいことが予想できたため、通常の四隅に柱があるタイプではなく後ろに柱が立つ種類をご提案させていただきました。コストは通常のタイプよりもかかってしまいますが、こちらの方がメリットが大きい旨をご説明し、ご予算との兼ね合いをご検討されたのちに、ご提案した内容でご発注いただきました。

　玄関前の植栽の撤去から始めました。奥様が気に入っておられるユーカリは移設し、移設先にある大きくなりすぎて手入れが出来なくなったコニファー2本を撤去しました。

　既存の化粧ブロックを撤去するため、中の土を出していきます。

　きちんと鉄筋を入れて積んでいきます。

　今回のカーポートは後ろ支持なので柱の基礎が大きく、1本につき80cm×190cmあります。取り付けは左官工事と同時に進めたので当社の外構スタッフが総動員で入りました。

　カーポートの柱が後ろに立つので、手前に引く門扉を奥に開くように加工しました。現場監督の浜田から「せっかく手を入れるなら門扉の柱の位置を変えた方が使い勝手が良い」と提案があり、移設しました。
　外構スタッフの原田が奥に開けるようパネルの下部分をカットし加工しました。既存レンガを利用して扉を固定する落とし棒の穴を開けたので、風が強い時も安心です。

　玄関前の植栽が無くなるため、代わりに目隠しフェンスを取り付けました。高さに関しては圧迫感がないよう現地でM様と共に念入りに打ち合わせをさせていただきました。足元までフェンスで隠す必要は無いので、コスト面を考えて下から20cmは空けています。

　最後に増設した地面にコンクリートを打設します。寒い時期はコンクリートがなかなか固まらないので1週間は養生させます。