当社の3店舗合同イベントの際に、にじが丘ショールームにS様がご来店下さいました。新築中のご自宅のお庭についてのご相談でした。新築を建てているB社が提示した外構プランの価格や施工内容に疑問を感じたので相談したいとのことでした。ご来店された時点ではまだ工事が始まったばかりでしたので、まずはショールームにて図面を元にS様のご要望や現時点で気になっている点などを伺いました。
後日、建物が完成してから何度か現地調査に伺い、図面と見積もりを作成致しました。ご自宅は何棟か新築の住宅が立ち並ぶ中の角地にあり、比較的交通量のある道路が庭に面している立地でした。S様によると、この地域は豪雨の際、道路に水が溢れてしまうため、駐車場に水が流れ込まないようにしたいとのご要望でした。そのため、調査の際は建物周りと付近の道路を含めて全体の高低差と勾配を確認しました。
駐車場内の勾配に関しては、どこから傾斜をつけ始めるかと、玄関ポーチの一番下の段を最終的にどの高さに設定するのかが重要になります。駐車場の奥を高くして勾配をつけすぎると駐車の際に斜めになりすぎて不便になります。しかしポーチの段数を増やしてスタート地点を低く設定すると、勾配が緩いため水が入ってくる可能性が出てきます。検討の結果、玄関ポーチの一番下の段をご自宅の裏側の砂利面と同じ高さとし、そこから少し下がる位置に駐車場の高さを設定しました。奥は少し平坦になる部分を設け、土間に傾斜がつく部分がなるべく駐車の妨げにならないように配慮しました。玄関ポーチは砂利面に合わせて一段だけ追加し、ポーチの前部分にも緩やかな傾斜がつく形となります。
お見積もりを説明する際には、駐車場内の傾斜と水の流れについても合わせてご説明させていただきました。S様はB社にも外構のご相談をされていたそうですが、駐車場の傾斜についてはあまり検証されず、納得のいく提案をもらえなかったとのことでした。
その後、何度かお打ち合わせを重ねて、プラン内容やご予算などをご相談した上で、工事のご依頼をいただきました。 |