当店の3店舗合同イベントで、S様が大分本店(にじが丘ショールーム)にご来店下さいました。お庭についていくつかご相談をいただきましたので、早速プランナーの江守が現地調査に伺いました。
ご自宅はハウスメーカーのM社が建てた建物で高台の角地にあり、高めの生垣で囲われたお庭と、玄関横に縦列で駐車可能な駐車スペースがありました。そこで実際に現場を見ながら、改めてS様からご要望や不便に思っている点をお聞きしました。
◆◆◆ご要望◆◆◆
●もう一台駐車スペースを造りたい
●手入れが大変なうえ虫や鳥の被害があるので生垣を撤去してフェンスに変えたい
●アプローチ階段が割れていて歩きづらいので改修したい
まずはこの内容でプランを検討致しましたが、もう一台分の駐車スペースを確保することがどうしても難しい状況でした。停める場所をつくれたとしても、高台にある庭部分を掘り下げるので大掛かりな工事になるうえ、玄関までの動線が遠すぎるため費用対効果に合わないということをS様にお伝えしました。ご相談の上、希望内容を変更して再度プランを作成致しました。
最終的には、駐車場増設はせず、生垣撤去とフェンス設置、アプローチ部分を改修することになりました。
今回のご依頼の中で、特に力を入れるべきはこのアプローチ部分の改善でした。S様邸のアプローチはよく見かけるタイプの、比較的高い位置にある玄関扉〜玄関ポーチ部分からタイル張りの階段で、まっすぐに道路へ降りている形のものです。この場合、立地にもよりますが、比較的短い距離をタイル張りの階段で結んでいることが多いため高低差がきつくなります。階段の一段の高さ(蹴上)を高くして段数を少なくしているか、蹴上は低いけれど段数が多いかの場合が多いです。どちらにせよ、あまり昇り降りしやすい形状ではありません。S様邸の場合は後者でした。また、階段部分は経年のためあちこち隆起して割れてしまっています。
そのため今回のプランでは、玄関ポーチへの階段の向きを変えるものをご提案しました。玄関までの距離は長くなりますが、昇り降りしやすい階段となります。正面に大きな門塀を建てることで半クローズドなアプローチとなります。
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←最初に作成したイメージパース |
S様はこのプランを気に入って下さったため、アプローチに関してはこの形に決定しました。
その他のご希望として、生垣を撤去して目隠しフェンスの設置と、カーポートとテラスを新しく取り付ける内容でお見積もりを作成しました。その後数回のお打ち合わせの後、ご依頼をいただき着工となりました。 |