大分本店(にじが丘ショールーム)に、S様よりお庭の改修についてご相談をいただきました。お庭の雑草がひどいことや水はけが悪いことでお困りとのお話でしたので、早速プランナーの福岡が現地調査に伺いました。
ご自宅はハウスメーカーのS社が建てたもので、築10年ほど経っているとのことでした。お庭にはリビングの窓から庭にのびるタイルデッキや倉庫があり、それ以外の部分には土が入れられただけの状態で、あちこちに雑草が生えてしまっていました。また新築時に土の勾配がうまく取れていなかったせいか庭のあちこちに水が溜まっており、地面には少し苔が生えている状況でした。
まずはお庭にできるだけ水が溜まらないようにすることが必要ですが、そのためには境界部分と道路部分の高低差を加味しながら地面に勾配を付けて、外へ向かって水の逃げ道をつくることが重要です。S様宅の場合は境界部分に既にお隣の方が建てた境界ブロックとフェンスがあり、境界部分の高さの上限が確定していました。これを無視してS様のお庭の地面を高く上げてしまうと、お隣のブロックの高さを越えてしまいます。とはいえS様の敷地内に新たに境界ブロックとフェンスを建てるのも予算的にあまり現実的ではありませんし、境界部分の地面を下げてしまうと、さらに水が溜まってしまう恐れがあります。
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お隣の境界ブロックとS様のお庭の地面の高低差はあまりなく、これ以上地面を高くすることは難しそうです。 |
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向かって左側の境界部分はお隣との高さに余裕がありますが、ここを高くして庭の中心に向かって流れる勾配をつけることはできません。そのため、この部分には庭からの水が抜ける道をつくります。 |
最終的には、境界部分に水が溜まりにくくするために出来るだけ地面を高く整地した後に、厚みがある石材などの張り物ではなく、比較的薄くて水が通りやすい人工芝を敷くプランを基本に考えました。
また、庭と道路の間には駐車場のコンクリート部分があり、完全に道路側へ水を逃がしきることは難しいため、お庭の端に水が抜ける目地を入れ、出来る限りそこへ流れる様に緩やかな勾配をつけます。
さらに、S様のご希望であった、既存のタイルデッキを延長する形でタイルを敷いて庭を活用できるようにしたいといったことや、庭の中に玄関側から歩いて行ける通路を作製すること、駐車場の花壇撤去やサイクルポートの設置などを盛り込んだプランとお見積もりを作成し、工事内容と合わせてご説明致しました。
数回の打ち合わせの後、プラン内容と金額にご納得いただき、工事のご依頼をいただきました。
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