当社の戸次ショールームに、駐車場についてのご相談でS様がご来店下さいました。まだ先の話だが、現在はほとんど手をいれていない駐車場にカーポートと倉庫がドッキングした様な形のものを設置したい、とのお話でした。早速プランナーの江守が現地調査に伺いました。
S様のお家はB社で建てられており、屋根はガルバリウム鋼板、壁はサイディングの造りで築10年ほどの建物でした。現状の駐車スペースにはカーポート等はなく、車を停める部分だけコンクリートで舗装されており、家の前に1台、横に2台の車を停めることができる駐車スペースがありました。2台用の駐車スペースの奥には庭へと続く法面がありますが、現状ほとんど何にも使用していない場所になっている、とのお話でした。
S様は、新築当初の段階ではそこまで外構を重要視していなかったということで、加えてB社からも特に外構に関しての具体的な提案がなかったため、そのまま最低限、車が停められる様にコンクリートで舗装したのみで外構の工事を終わってしまっていた、とのお話でした。
今回の外構工事では、手付かずの状態になっている家の横の駐車スペースをもっと活用出来る様にしたいとのご希望でした。また、同様になにも手を付けていなかった勝手口側にもテラス屋根を取り付けたいとのことでした。
☆具体的なご希望として
●庭をほとんど使用しないので、思い切って舗装面を庭側まで広げて自転車や倉庫などを置く場所にしたい
●家の横の駐車場に屋根をつけて、濡れずに乗り降りできるようにしたい
●限られた駐車スペースをめいっぱい使用して、他には無い様なデザインの駐車場にしたい
●勝手口側はごみを捨てる際濡れてしまうので、目隠しを兼ねたテラス屋根を取り付けたい
というご要望でしたので、家の横の駐車スペースの改修とテラス屋根の取り付けにてプランをご用意させていただきました。
家の横の駐車スペースの改修にあたって、当初S様は、既製品ではなく木造でガレージを造作することを検討されていました。理由として、木造の場合は造作の自由度が比較的に高いため、複雑な形をした駐車スペースに合わせて、ある程度希望の形のものを作ることができるのではないか、とお考えでした。加えて、造作する場合は他には無いデザインにすることも可能になります。そのため、まずは増築案として木造ガレージを造作するプランをご提案させていただきました。
車を2台停められるスペースに加えて、奥は倉庫として使用できる様な形をイメージしています。裏側には、庭側からも出入りできる入口と階段を作っています。
この木造ガレージ造作案は内容的にかなりS様の要望を満たしており、その後も何度か打ち合わせを重ねましたが、かなり高額になってしまうため予算的な部分がネックになり最終的に実現するのは難しいと判断致しました。そのため途中からプランを方向転換し、駐車スペースには2台用の既製品のカーポートを設置し、庭側まで舗装面を拡げてプラスアルファな空間(自転車を置いたり、倉庫を設置したりする)にするご提案に切り替えて、再度プランを作成いたしました。
S様のお宅は駐車スペースが複雑な形をしているため、柱が前面に建ってしまう通常の製品ではスペース全体を有効活用することができません。そのため開口部を柱で塞がない、大きな梁を建てて屋根を吊下げるタイプの製品をご提案いたしました。
勝手口側については、ステップが小さくて出入りがしにくいとのことでしたので、既存ステップと同じ高さで新たに床を作って出入りをしやすくしつつ、ゴミ箱を置ける広めのスペースを作製する様にいたしました。また勝手口側を全体的に見えなくしたいとのご要望でしたので、家の側面をすっぽりとカバーするテラス屋根と前面パネルを取り付けることで、ゴミ箱も含めて全体的な目隠しになる様にいたしました。
更に道路側からの舗装部分にはスロープを付け、雨のときなど自転車がちょっと乗り入れられる形にして出来る限りスペースを有効活用できる様にご提案いたしました。
その後何度か打ち合わせを重ね、最終的なプラン内容と見積もり金額にご納得いただき、工事のご発注をいただきました。
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