先代から引き継いだ家が不便で住みにくいため改善したいというご相談をS様よりいただき、早速プランナーの煬ゥが現地調査にお伺いしました。
S様のお宅は築80年を越える、改修を重ねた平屋建ての建物でした。内装や水廻りは経年劣化が著しく、また、土地柄もあってか冬の厳しさを強く感じる建物でした。*神殿*のある和室を残して改修を繰り返したためか、部屋ごとに高低差が生じていました。
お打ち合わせを重ね、部屋の高さを一律にして壁や床等を含む居住空間を造り替えるとともに、断熱材や耐震補強を施すプランでご契約いただきました。
一部、雨漏りがあったので瓦の葺き替えを検討されておりましたが、屋根の調査をさせていただいたところ、雨漏りは過去に施工した増築部分の取り合いの不具合が原因でしたので、減築することで改善しました。屋根は4寸以上の勾配があり、天井裏から見た野地板も綺麗で、セメント瓦を塗装すれば問題なく保たせられる状態だったため、費用対効果も考えて塗装を選択しました。
当社の他にも相見積もりをとられていたそうですが、プランの提案や見積もりをもってくるのに1ヵ月近くもかかり、全く話にならなかったそうです。当社はその間に3回ほどお打ち合わせをさせていただき、4回目に工事のご発注をいただきました。
S様のお宅は、単に屋根を葺き換えたり、水廻りを新しくするといった簡易なリフォームではなく、構造や建築への知識と理解が多く必要になる、当社のもっとも得意とする全面リフォームでした。
工事中は離れに住みながら、完成に向かって日々変化していくのを楽しみにご覧になってくださいました。完成後は、「想像以上の完成度と住みやすさです。」とお喜びの声をいただきました。 |