F様から瓦の葺き替えのご相談をいただきました。F様は中古物件だった築80年越えの平屋を購入してお住まいでしたが、以前から雨漏りする箇所がいくつかあったそうです。その上2016年春の熊本・大分地震による被害も重なり、いよいよ修繕を余儀なくされたためのご相談でした。
築80年を超えるような築年数の屋根下地は、野地板に松の木の皮をはり、粘土土を敷き詰めた造りになっています。この場合、雨漏りが始まってしまったら、原因となる位置を特定するのが困難です。また、下地が長年雨水に浸ってしまってる箇所も多数あることから、瓦を葺き替えるだけではなく、下地を全面作り換えた上で葺き替える工事をご提案致しました。
お家の中は、趣のある古民家で、F様もそれを気に入って購入されたそうです。ジブリの映画に出てくるような、古き良き日本家屋です。その雰囲気を残しつつ修繕するように心がけたプランにご納得され、ご契約いただきました。
地震で特に傷んでいた玄関上部は、雨漏りしにくい形状に作り替え、長年の風雨で木が腐食して下がってしまった軒天等は、大幅に改修・補修致しました。瓦は石州瓦の銀黒を選びました。
美しく生まれ変わった我が家の屋根をご覧になり、大変喜んで下さいました。 |