当社戸次ショールームに、O様よりお電話いただきました。和室の壁紙が剥がれてきているから綺麗にしたいとのご相談でした。すぐ現地調査に伺いました。
既に数箇所ビニルクロスの壁紙が剥がれておりました。下地が見えるため確認すると、以前のじゅらく壁の上からそのままビニルクロスが貼られていました。O様にお話を聞くと10年前に中古物件を購入し、住み始めてしばらく経ってから少しずつ剥がれてきたそうです。購入時には既に不動産業者による施工でビニルクロスが張られている壁だったそうです。
じゅらく壁からクロス仕上げにする場合、いくつかの方法がありますが、現状は明らかに不適切な工事でした。おそらく住環境を良くするというより、とりあえずの見栄えをよくする為だけの施工だったと推測されます。しかし、見栄えすら良好に保てておりませんでした。O様には、仮にもしクロス張りをするなら、ベニア板を張り、その上にクロスを張るなどの施工方法がある旨、ご説明致しました。O様自身も何度か補修をしてみたがそれでも剥がれきてしまうため、この際きちんと綺麗にする工事をしたいとご依頼いただきました。
そこで、どのような仕上げにするかいくつかご提案させていただくことにしました。和室はご主人の寝室として主に使っている部屋であるとお聞きし、このことを考慮してほしいとご希望がありました。後日以下の内容でお見積もり説明させていただきました。
【ご提案】
@ じゅらく壁の上からじゅらくを塗る(左官工事)
A じゅらく壁の上から塗装をする(塗装工事)
B じゅらく壁の上にベニア板を張りビニルクロスを張る
・共通して既存ビニルクロスは剥ぎ取る
↓上記提案のメリット・デメリット↓
@ じゅらく壁本来の性質としてある調湿性能により湿気の出し入れができ、住環境の面を考えるとおすすめします。
A 性質は変わりませんが見た目が変わります。(塗り壁感がなくなる)
B じゅらく壁の性質は無くしてしまうが、見た目は綺麗になりお手入れはしやすい。しかし、住環境を考えるとおすすめはしない。
上記工事の良い点・悪い点など詳しくご説明致しました。後日、@のじゅらくを塗る工事でご発注いただきました。
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