以前にキッチン工事を施工しましたY様の娘様よりご相談をいただきました。ご実家にお一人でお住まいのお母さまが快適に暮らせるようにしたいので、一度現地を見に来てほしいとのご依頼でした。
Y様邸は築100年ほどになる平屋造りの建物で、お母様がお一人で暮らすには広く、傾いてきている増築部を減築ができないかとのご相談でした。また減築に伴い、寒さ対策も同時に可能であればしたいというご要望でした。
当初はこのお家を手放し、独立されたご家族様のお家へお母様が同居をというお話をされていたそうですが、やはり住み慣れたお家に住み続けたいというお母様のご希望を叶えたいとのことでした。
Y様邸は築100年というとても長い月日が経たれていますが、陶器瓦を使用され屋根勾配もしっかりとられており、また床下も独立基礎という、当社で大事にしている日本の気候に合った建て方をされていました。このお家が現在の新築に比べてとても優れているというお話をし、使いづらい部分や寒さ対策はリフォームで改善していけることをお伝えしました。その後幾度かお打ち合わせとプランニングを重ね、着工となりました。
工事中には、床の高さをもう一度整え直すため必要最低限の独立基礎を改修し、耐震補強工事と断熱工事も同時に施工しました。
また従来のお母様のご希望であるテラスも作製し、お洗濯物も干せて、これまでに見てきた景色をくつろいで眺めることができる展望スペースに致しました。
従来のタイル張りで寒かった浴室は、システムバスに取り替えることでこれまでより暖かく安心してご利用できる浴室となりました。 |