人とみどり ふれあいいちの当社ブースにM様ご夫婦がご来場下さいました。ご自宅の屋根・外壁の傷みが心配ということと、浴室の水栓から茶色い水が出ることが不安だというご相談をいただきました。後日、プランナーの野上と代表の小原で現地調査にお伺いしました。
M様のお宅は、Sハウスで建てられた築20数年のお家をご購入されたとのことでした。屋根は石綿スレート瓦で経年劣化により傷んでおり、外壁はアルミサイディングにリシン吹付という造りでした。(本来は間違い塗装ですが、当時はよく行われていました。)軒天井は特に湿気の影響を受けやすい箇所のため、黒いカビが発生していました。ベランダ部や、樋を囲うパラペットは当時は鉄製だったため、サビの侵食が進んでいました。
(塗装工事は建材によって塗料の選択が異なります。塗料の知識は化学分野ですが、基本的なしくみをきちんと理解している施工業者が少ないのが現状です。世間では『何にでも塗れる塗料』や、『下塗り不要の塗料』という宣伝文句の塗料が飛び交っていますが、そういった塗料はまともなプロが使用するには問題が多すぎます。こういった安易な知識の下、お客様に塗装工事を進めてくる業者が大変多いのがリフォーム業界の現状です。)
当社では定期的に『塗装勉強会』を開いております。参加された方々に他社の見積書のお話しを伺うと、「見積書に塗料名が全く記載されていなかった」「どの箇所も塗る塗料が同じだった」など、の声を聞くことがあります。
利益を追求するばかりに、お家を守るためには何が必要で何が大切なのかという、本来の目的が失われてきているように思えます。
お見積り説明の際には、施工内容の説明とともにリフォーム業界の現状なども併せてお話させていただきました。その後工事のご発注をいただき、早急に工事着工となりました。 |