以前、お勤め先の屋根外壁塗装工事をご依頼下さいましたK様より、ご自宅の雨漏りと内部リフォームのご相談をいただきました。後日、現地調査に伺いました。
K様邸は2003年頃にA社で建てられた2階建てで、屋根は陶器瓦、外壁はサイディングと意匠性サイディング張りの造りでした。
雨漏りは、1階リビングの屋根の天井窓からと、2階ベランダ周りの外壁からの2箇所でした。2階のベランダ周りの外壁からの雨漏りの影響で、1階の和室天井に雨水のシミが見受けられました。
天井窓は、もともと明り取りのために設置されます。しかし、屋根に穴を開けているので、サッシやその周りから雨水が浸入します。雨漏りがよく発生する場所です。
天井窓の雨漏りの解決策は、天井窓自体をなくすことが一番早い手段です。K様のお話を聞くと、明り取りは特に必要なく、西向きで日差しが強く、生活していても暑さを感じる程なので、撤去して欲しいとの事でした。
1階和室天井の雨水のシミは、2階のサイディング張りの外壁からの雨漏りによるものでした。軒先の出幅が短いので、サイディングの欠点である継ぎ目から雨水が浸入したためでした。
サイディングは比熱が低いため内部結露が発生しやすく、その影響で構造体を傷めていきます。サイディングを張り巡らせると、多くの継ぎ目が発生するので、この継ぎ目から雨水が入ることになります。
これは、住宅の寿命を大きく左右する問題なので、サイディングの使用に当社では警鐘を鳴らし続けています。
外壁内部に透湿性の防水シートを貼っているから大丈夫、と建てる施工会社は説明するようですが、全く大丈夫ではありません。雨水はシートも関係なくどんどん進浸入していきます。
現在の金具留め通気工法は、外壁内部に多少のすき間を設けるだけであり、従来の構造用合板へのサイディング直貼り工法と同様に雨漏りする為、根本的な解決策ではありません。
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後日、お見積もり説明に伺い、ご発注をいただき着工となりました。
工事後には、綺麗な仕上がりをご覧いただき、大変喜んで下さいました。また、浴室・脱衣室のリフォーム工事のご発注もいただきました。
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工事内容 |
@雨漏り対策→天窓撤去工事、外壁塗装工事、2階バルコニー防水工事 |
A屋根修繕工事(切妻屋根ケラバ部分の経年劣化部分の修繕) |
B切妻屋根ケラバ部分からの雨水浸入による軒天井・破風の劣化の修繕工事 |
C雨漏りによって傷んだ室内の修繕工事
1.リビング→仕上げは、クロス張りではなく調湿効果のある珪藻土を採用しました。照明器具もスイッチで操作できるように新しい器具を取り入れました。
2.和室→聚楽壁から珪藻土仕上げを採用しました。もともと湿気の多いお部屋で、壁にカビが生えていたので、カビ抜きをした後に珪藻土で仕上げをして、新しく24時間換気の換気扇を設置しました。 |
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