当社社員の知人のA様からご連絡がありました。ご自宅の裏に現在使われていない建物があり、住めるようにリフォーム工事をしてほしいとのご依頼でした。後日、プランナーの野上、工務部課長の江藤で現地調査にお伺いしました。
その建物は50年以上前に建てられた平屋のお家で、屋根はS型セメント瓦、外壁はモルタル壁の造りでした。しばらくの間、使われていなかった為、至る所に傷みが見られました。A様のご希望をお聞きし、後日プランのご提案及びお見積もり説明にお伺いしました。多くの改善点がありましたが、一番の重要箇所は、屋根にS型セメント瓦が使われていることでした。
S型セメント瓦とは、屋根の勾配が無いお家でよく使われている商品で、瓦の被せが殆どないという特徴があり、雨の吹き込みリスクが大変高く、使用しているほとんどのお家で雨漏りを引き起こしています。
また、外壁はモルタル壁でしたが、仕上げ材(模様付)として、リシンが吹付けられていました。何百種類とある塗料の中で、リシンが一般的な業者に使われている理由は、単に、安い建材を使い利益を多く出す為のみです。また、公共工事でも使われているという事を理由に、深く考えずにリシンしか選択しないという業者も多くいます。リシンには防水性がない為、モルタル壁の保護材には適していません。モルタル壁は現在主流の壁材となっているサイディングよりも優れた建材で、モルタルの特性を最大限に生かす塗料を選択して適切な時期にメンテナンスをしていれば、半永久的に使い続けることが可能です。
上記の内容をA様にご説明したところご理解いただき、すぐにお返事をいただきました。完工後には、A様から「快適になって本当にありがとうございました」との嬉しいお言葉もいただきました。 |