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有限会社 北斗建装

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大分県由布市 N様邸 屋根改修、外壁等塗装工事、バルコニー防水工事

2021年施工
施工前 施工後
施工前
施工後

 N様から雨漏りについてのご相談をいただきました。プランナーの三重野、東本で現地調査に伺いました。

 ご相談の建物は、築33年になる店舗兼住宅でした。屋根はスレート屋根、外壁はALC(軽量気泡コンクリート)の作りでした。

◆外観

施工前(軒がない)
施工前 施工前
施工前
施工前(外壁のヒビ割れ)
施工前 施工前

◆バルコニーの防水

施工前
施工前 施工前
施工前

◆雨漏り

施工前
施工前 施工前
施工前 施工前

 上記写真は雨漏り箇所の一部であり、多くの箇所で雨漏りが生じていました。

 過去に一度、雨漏りを止めるために他社に塗装工事を依頼したそうです。施工後一時期は雨漏りが止まったものの、またすぐに雨漏りが生じるようになったとのことでした。

 プランナーの三重野と東本での初回の現地調査において、雨漏りの原因は、以下の通りではないかと判断しました。
@建物の四方の屋根に軒がないことによるもの
 ・屋根の外壁との境目から雨水が浸入
 ・雨水が壁全体に当たることで、窓と外壁の境目から雨水が浸入
 ・外壁のヒビ割れ部分から雨水が浸入
Aバルコニー防水が劣化したことによるもの
 保護モルタルの上に塗膜防水が施工されていたが、塗膜防水が劣化していて防水が全く機能していない

 上記の判断が正しいかどうかを確認するために後日、一番詳しい代表の小原と再度現地調査を行い、上記判断が正しいことを確認しました。その結果、次の通り、改善を試みることとしました。

@建物の四方に軒を作製する
A軒から離れた位置にあるサッシの上に庇を付ける
Bバルコニー防水を改修する
C外壁を保護する目的で塗装工事を行う

 後日、上記内容の見積書をN様にご説明したところ、内容にご納得下さり、工事をご発注いただきました。

◆建物の四方に軒を作製する

 軒を作製するためには、スレート屋根を剥ぎ取り、軒の下地を作製する必要があります。また、新しい屋根材は、屋根の勾配がゆるいためスレート屋根では雨漏りリスクが高いことから、やむを得ずガルバリウム鋼板を採用しました。 

施工前
施工前 施工前
施工中・@建物の平側(軒樋のある面)
施工中 ←スレート屋根を剥ぎ取った後に、軒を出すために垂木を打ちます。
施工中
施工中 ←N様から2階の部屋が暑いのでなんとかしたいとのことでしたので、垂木の間に暑さ4センチの断熱材を入れました。
施工中
施工中 ←コンパネを張ります。
施工中
施工中 ←ゴムアスファルトルーフィングを張ります。
施工中
施工中 施工中
▲ガルバリウム鋼板(縦平葺き)を張ります。
施工後
施工後
施工中    
施工中 施工中
▲軒の裏の構造   ▲軒にケイカル板を張ります。

 建物の妻側は、足場を組んだ後に、軒を作製するための構造材が入っておらず、軒を作製できないことが判明しました。南の妻側は三角形の大きな窓の上に構造材が入っていたため、三角形の窓に沿った庇を作製しました。

施工中・A建物の妻側(軒樋がない面)   施工後
施工中 施工後

◆軒から離れた位置にあるサッシの上に庇を付ける

 窓の上にアルミ製の庇を取り付けました。

施工後
施工後 施工後
▲三角形の窓の下の窓に付けた庇 ▲北側(玄関と反対側)の窓の下に付けた庇

◆バルコニー防水の改修

 6層からなる塗膜防水を施工しました。この防水では、3層目に不織布が入り、下地の保護モルタルにヒビ割れが生じても、塗膜がヒビ割れしにくいという特徴があります。

施工後
施工後 施工後

◆外壁の塗装

施工中・外壁のヒビ割れを補修
施工中 施工中
施工後
施工後 施工後

 軒がない、あるいは軒が極端に小さい家の流行と、サイディングが普及したことにより、近年頻発しているのが『壁面からの雨漏り』です。壁面からの雨漏りは、適切な処置をしなければ短いスパンで何度も繰り返され、時には建物そのものの構造を脅かすことにもなります。雨の多い日本では、これらは致命的な欠点となり、その結果、築浅の住宅で壁面からの雨漏りを発生させてしまっています。
 こういったことは、建てる前に少し考えたら誰にでもわかることです。まして住宅を建てるプロであれば、いくらデザイン性が「売れそう」でも、軒の意味、役割を考えたら、決してお客様に勧めてはならないということがわかるはずです。しかし現実にはそうではないから、どんどんそういった住宅が建っているわけで、建築業界のおかしさの一端が、こういったことにも表れていると思います。

 施工後、N様より雨漏りが止まったのはもちろんのこと、屋根の下地に断熱材を入れたことで2階の部屋の暑さがこんなにも違うのかと思うぐらい改善できたと、ありがたいお言葉をいただきました。

◆担当プランナー◆三重野

◆担当プランナー◆東本

◆担当工務◆上原 ◆担当工務◆佐藤
三重野 東本 上原 佐藤
  2級建築施工管理技士 工務部部長(2級建築士)  

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