建物は、海辺に面した2階建てで、現在美容室が営業されていました。美容室からＭ様へ次の２点についてのご相談があったそうで、改修を検討しているとのことでした。

●軒天井が傷んでおり、モルタルが剥がれかけている。
●飾りの波型鉄板の枠材（木製）が腐食して危険な状態になっている。

　Ｍ様からは、「美容室で他に困りごとがないかを聞き取り確認して欲しい。また、現地調査で気づいた『改善すべきこと』がもしあれば、それも教えてほしい」とのご依頼をいただき、後日美容室を伺い現地調査を行いました。

　その結果を踏まえ下記の改修事項をＭ様に報告し、お見積もりした後、工事をご発注いただきました。

《美容室からのご依頼》
上記以外では次のご要望がありました。
●サッシの塗装が剥がれているので塗装して欲しい。

《当社からの主な提案》
●セメント瓦から雨漏りしているので、屋根を葺き替える。
●ベランダの木製の柵が雨水によって腐食しているので取り換える。
●モルタル壁の外壁の防水性がない状態のため、外壁等の塗装工事を行う。

　元々はシルバーのサッシであったが、美容室の前の入居業者が白く塗装しており、それが剥離していました。

　屋根の勾配が小さく、使用されていた瓦がＳ型瓦という雨漏りしやすいセメント瓦でした。それにより雨漏りが生じていました。陶器瓦に葺き替えるには 屋根勾配が小さく適さないため、やむを得ずガルバリウム鋼板に葺き替えました。

　柵の笠木と柱が腐食していました。

　塗装の色決めにあたっては、海辺に近い建物であること、美容室であることを踏まえて、Ｍ様と入念に打ち合わせを行いました。また、美容室のオーナー様のご意見もいただいて決定しました。