2018年1月からはリフォームのお話を進めていきました。
A様宅は築40年で、屋根はセメント瓦、外壁はモルタルで仕上げられた木造住宅でした。お仕事をされていた間は多忙を極め、家のメンテナンスに目を向ける余裕がなく、浴室以外は20年以上手を入れていませんでした。退職されて数年経ち、時間的に余裕ができた頃から第二の人生の過ごし方を考えるようになり、住まいのことも検討し始めたそうです。ご自宅を快適に過ごせるようにリフォームするか、または、ご自宅を売却して、利便性の高いマンションを購入してリフォームするか検討しているので相談にのってほしいとの事でした。
また、ご自宅は今後住み続けるうえで一つ大きな問題を抱えておりました。経年によって地盤の一部が沈下し、建物が傾いてしまっており、傾きは体感できるレベルでした。
当社にご相談いただく以前、2社に家の傾きを改善するためのリフォームを相談したそうですが、具体的な見積もりや提案まで話しが進まなかったとのことでした。床を水平にする工事は難易度が高く、時間と手間も非常にかかるものです。提案においても多くの時間を要します。非常に難しいご相談でしたが、まずはご希望を聞き取り、プランを作っていきました。
◆◆◆A様のご希望◆◆◆
●お料理が好きなので、お友達と談笑しながら料理を振る舞える間取りにしたい。
●今後も愛犬と一緒に暮らしていきたい。
●趣味の油絵を続けたい。
何度かご訪問してお話を伺ううちに、A様にとってのご自宅の利点も見えてきました。
◆◆◆ご自宅の気に入っている点◆◆◆
●高台にあり、外からの視線が気にならない。
●リビングが明るく、窓から見える景色もよい。
●お花を植えるなど手入れをすることで眺めを楽しめるお庭がある。
●愛犬がいつでもお庭に出ることができ、愛犬もストレスなく過ごせる。
●油絵専用の部屋が南面にあり、気持ちよく絵を描ける。
A様のご希望やお人柄も併せて勘案した結果、ご自宅をリフォームした方がより充実した第二の人生を過ごせるのではないかと感じました。ご自宅のリフォームをお勧めしたところ、同意のお返事をいただき、ご自宅をリフォームする方向で話を進めていこうとご決心されました。
◆◆◆改善したい事◆◆◆
●崩落しかけているバルコニーを撤去する。
●傾きを明らかに体感できるレベルで家全体が傾いているため(40年以上前に宅地開発された住宅地だったためと思われます)、ダイニングキッチン、リビング、リビング横の和室の床レベルを水平にする。
●ダイニングキッチン、リビング、寝室の断熱性を上げる。(断熱材が入っていないため、夏は暑く、冬は寒い)
●キッチンを対面にして、お料理をしながらリビングにいるご家族やお友達と会話を楽しめるようにする。
●寝室として使っているリビング横の和室を洋室にする。
●トイレ・1階廊下の床を改修する。
●玄関ドアを交換する。
●屋根・外壁等の塗装をする。
お見積もりを作成する前に、床レベルを改善するにあたって、白蟻の被害がないか、地面に大きな亀裂がないか等、床レベル改善にあたって大きな問題がないことを確認致しました。
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また、A様宅はセメント瓦の屋根であり、雨漏りの心配もありました。もし雨水の浸入で野地板が腐っていれば、塗装ではなく瓦の葺き替えをする必要がありましたが、小屋裏から雨漏りがないことが確認でき、安心致しました。
離れて暮らしている息子様のご意見も参考にしたいということで、お見積もり説明の際は息子様にも同席いただきました。
数日後に工事をご契約下さいました。 |