当社の取引先の企業にお勤めのT様より、ご自宅についてご相談いただきました。数年前からリフォームしたいと思われていたそうですが、定年を迎える前にとご連絡下さいました。内部は床をはじめ至るところに傷みがみられ、外壁も傷んでおり、大掛かりになりそうならば建て替えの方が良いのかという点も含めて相談したいとのことでした。
早速、当社代表の小原とプランナーの東本が現地調査に伺いました。
ご自宅は建築士さんが設計した特徴ある外観で、地元工務店のT社が建てた築32年程のデザイナーズ住宅でした。T様はこのご自宅を築数年の時に購入され、23年前に増築と塗装工事を他社でされておりました。屋根はスレート屋根と一部が板金で、外壁はサイディングの仕様でした。軒がない造りだったこともあり外壁の目地の傷みが激しく、一部に反りや隙間が生じていました。
廊下や台所の床フロアは経年劣化で傷んでおり、修繕が必要な状態でした。また、前回の増築後に雨漏りしたことがあり、その雨漏りと台風の際の吹き込みで内装の一部にシミが生じていました。
さらに、2台の車を縦列駐車しなければならない駐車場もどうにかできるかとご相談をいただきました。
ご要望や建物の状態を総合的に考えた結果、軒がない造りのため定期的なメンテナンスが必要ではありますが、ある程度改修をすれば今後も快適に過ごせると判断しました。今後数十年、百年以上もつ物件というわけではありませんが、ご夫婦2人が今後の生活をする上では、快適に過ごすための改修が良いのではないかとお話しさせていただきました。
建て替えについては、今後かかる費用や家を継ぐ方がいるかなど様々な面から話し合い、次世代に引き継ぐとなった時に再度検討することをお勧め致しました。(当社は全てのお客様に新築よりリフォームをする方が良いとお勧めしているというわけでありません。住宅の状況、家族構成、経済状況、後継者の有無など様々な観点からリフォームなのか新築なのかを検討し、より良い選択肢をご提案させていただいております。)
T様へのご提案は先延ばしの選択とも感じられるかもしれませんが、今決断すること・今建て替えることが正解とは限りません。新築もリフォームも不動産も手がける当社だからこそ、長い目で見た時の最善のご提案ができます。
建て替えの検討は20年程経ってから改めてすることになり、今回の修繕箇所(修繕しなければならない箇所、ついでにきれいにしたい箇所、できれば工事したい箇所)を打ち合わせ、ご提案させていただきました。
◆◆◆修繕しなければならない箇所◆◆◆
●外装(塗装)
●床フロアの傷み
◆◆◆きれいにしたい箇所◆◆◆
●水廻り
●内装
●リビングのサッシ
◆◆◆できれば工事したい箇所◆◆◆
●駐車場の増設
●2階の各居室の内装
●廊下、2階の内装
●2階トイレ
●和室内装
●1階の間取り変更
打ち合わせを重ね、1階は全体的に間取りは変えずに水廻りなどを改修、2階はホールの内装とトイレを改修、屋根と外壁を塗装という内容でご契約いただきました。
駐車場の改修もご相談をいただきましたが、増設するには土地に高低差があるため大掛かりになってしまう点、地盤維持の点から今回は見送ることにしました。
◆◆◆最終的な契約内容◆◆◆
●屋根、外壁塗装
●床フロアの改修
●水廻りの改修
●内装改修
●リビングのサッシ改修
●廊下、2階の内装
●1階、2階トイレ改修
●和室内装改修
●1階の間取り変更(水廻りのみ)
|