リフォーム評価ナビを通して、山荘田名加様より旅館の改装についてお問い合わせいただきました。新型コロナウイルス流行の拡大によって政府から緊急事態宣言を出されて以降、山荘田名加様だけでなく周辺のホテルや旅館は全面的に休業しており、休業期間中に以前から検討していたリフォームをしたいとのお話しでした。
旅館は日田市の工務店で建てられた築30年ほどの建物でした。本格的な純日本建築でこの付近でもなかなか見られない風情のある造りでした。さらに、由布院でも最高のロケーションと言って良いくらいの景観で、由布山が一望でき、湯布院の田園風景がこれほどと思える場所は他に知りません。昔ながらの懐かしい雰囲気を味わいながら、静かにゆっくりとした時間を過ごしてほしいというコンセプトの旅館です。トイレとお風呂(温泉)が共有スペースにあるのですが、以前から女性やお子様づれのご家族様、外国人観光客の方からお部屋内にトイレと浴室が欲しいという声をいただいており、いずれリフォームしようと考えておられたそうです。さらに新型コロナウイルスの影響を受け、感染対策のためのリフォームを併せて行い、一新してから開業してお客様をお迎えしたいと考えているとのことでした。
新築した工務店とはもうお付き合いがなくなっており、依頼できそうなお知り合いもいなかったことから、インターネットで調べて当社を含む3社に見積もりをご依頼されておりました。
◆◆◆ご相談内容◆◆◆
●畳と布団は除菌等お手入れが行き届かないので、客室を全室板張りにしてベッドを置きたい
●これまで、あえて個室にトイレは設置していなかったが、共有では心配も多いと思われるため、各部屋にトイレを新設する
●上記に伴い共有スペースと、共有トイレも有効に使用できるよう改装したい
●各部屋にシャワールームを設置したい
●1階の広間のサッシが、大地震の影響もあり、開かなくなったりとひずみが出ている為改修する
当社代表の小原も同行してお見積もり説明をさせていただきました。当社の考え方をお話しした他、今後の運営のアドバイスも僭越ながらさせていただきました。お見積もり内容、提案内容、会社の姿勢にご信頼いただき、工事のご発注をいただきました。
◆◆◆施工内容◆◆◆
●各個室にトイレを新設(それに伴い一部洗面新設)
●和室部屋を板張りにして洋室の客室に改修
●共有スペースを改装
●共有トイレを共有シャワールームに改修
●1階の木サッシ入れ替え
新型コロナウイルスの感染対策の工事は融資を受けて施工しました。また、2016年の熊本・大分地震の被害で歪んで開け閉めできなくなってしまった1階の木サッシの入れ替えも併せてご依頼いただきました。
9月から2ヶ月半かけて施工し、年内に営業を再開することができました。 |