以前より、多くの工事をご依頼下さっておりますK様より、耐震補強と床の沈み込みのご相談をいただきました。
恐らく1年程前の地震が原因で、2階の開き扉の開閉が困難になったため扉を交換されたそうです。今回、その扉とは別の開き扉の開閉に支障が出たとの事でした。
また、ご自宅の耐震面で心配があり、併せてその調査を行なって欲しいとご要望でした。
当社の工務部の社員も同行して、ご自宅の設計図面、現状の家の傾き、沈みなどの調査を行ないました。現状の家の傾きを計測した数値から見てみると、2階の床が著しく下がっている箇所がありました。また、設計図面などから確認すると、その位置に本来ならあった方が良い柱がない事が判りました。
現地調査の結果から現状の問題点を報告して、それに対する対策をご提案致しました。
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対策内容 |
●床が下がっている2階の角の階下にあるLDKに、梁受けの為の補強柱と筋交いを新規に設置する。 |
●2階の角の下がっている床を上げる(クローゼット内の床上げ)。 |
●2階の角の階下の床の間に、柱を設置する。床の間、仏間の配置変えと改修を行なう。 |
●1階リビングの壁に筋交いを設置して補強する。 |
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ご提案内容にご納得下さり、ご契約いただきました。
今回の工事に伴い、以前より雨漏りが発生していた和室部分の調査を併せて行なう事になりました。雨漏りの原因を特定するために、床の間の施工中に内部からの確認と、ベランダ外壁を開口して調査を行ないました。
その結果、ベランダの板金部分の仕舞い方が悪く、その部分から雨水が浸入している事が判りました。耐震補強工事と併せて、雨漏りの原因である板金部分の補修と腐食箇所の修繕を行ないました。
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