以前屋根の葺き替え工事をさせていただいたN様より、大雨による洪水でご自宅が床上浸水してしまったので見に来てほしいとご連絡いただきました。
　翌日、現地調査に伺いました。ゴミや泥が床下、床上に入り込んで大変な状況でした。すでにボランティアの方々が集まっており、泥のかき出しや畳の撤去など作業をされていました。
　N様が入っている保険を使って工事ができるよう、打ち合わせと準備を進めていきました。保険が受理されるまで1か月半、施工を待ちました。待っている間、N様には扇風機などを使ってとにかく床下の換気をしていただくようお願いしました。きちんと換気をしていただいたおかげで、カビは生えず、再利用できるものもありました。

　まずは離れを修繕し、母屋を施工している間は離れで過ごしていただきました。この機会にと、母屋の段差解消などのリフォームもしました。せっかくリフォームするからとクロスや床の色など楽しく決められていました。

　い草の畳はカビが生える可能性があったので、和紙の畳をお勧めし、琉球畳のような見た目に仕上げました。和紙の畳はい草の香りはしませんが、水に強く、劣化しづらい特長があります。