当社が毎年出展させていただいている『おおいた人とみどりふれあいいち』（大分市平和市民公園にて毎春開催）にＡ様がお越しくださいました。以前からご自宅の改修工事をご検討されていたそうですが、まだ緊急性もないということもあり、先延ばしになっていたそうです。ところが、遂に浴室の水道が水漏れをしだしたそうで、当社の広告をご覧になりお越し下さいました。

　ふれあいいち会場ではＡ様にご自宅の困っている所や改善したい問題等のお話を伺い、後日現地での打ち合わせをさせていただきました。現地調査の際には、工事をしたい箇所、気になる箇所を全てあげていただきました。ご要望が多岐にわたる改修なので、やりたい事を全てするとどのくらいの金額がかかるのかを概算で見積もりしてみて、そこから実際のご予算に合わせて優先順位の低い項目をはずしていくというプランニング方法をとりました。費用対効果をあげる為に優先順位をきちんとつけ、予算内でご納得のいくプランに近づけるようプランニングいたしました。
Ａ様のご要望は主に以下の内容でした。

　後日お見積もり説明の際には大分市内にお住まいの娘さんも同席して下さり、施工内容や仕様について等のご説明をさせていただきました。Ａ様も娘さんも熱心に聞いて下さり、不明な点等があればご質問して下さったため、スムーズにお打ち合わせを進めることができました。当社の姿勢やお見積もりの内容に納得してくださり、工事のご発注をいただきました。

　Ａ様のご要望では、浴室の前に脱衣室を作りたいとのことでしたが、現状の浴室の間取りでは脱衣室を作るスペースがなかったため、浴室を縮めて脱衣室スペースを確保する案をご提案させていただきました。現状では浴室前の廊下と隣りの洋室へは２枚引違の建具で仕切られていましたが、そこを封鎖して脱衣室としました。浴室内にあった洗濯機や小さな洗面台も脱衣室に移動して、浴室はタカラのユニットバスをお入れしました。

　一昔前の浴室は広い浴室内に小さい浴槽が置かれている事が多く、洗い場スペースが広すぎて寒いという声をよくお聞きします。ユニットバスにすることで、デッドスペースを解消し、必要最低限のスペースを有効的に使うことができるようになり、更に断熱効果も上がります。Ａ様もこのご提案を気に入って下さり、工事後新しくなった浴室と脱衣室をみたご来客の方からも「すごく良くなった」と言われたそうです。

　畳の居間と隣りのフローリング張りの洋室の床をどちらもフローリング張りにしたいとのことでした。 特に洋室の方は、いつ抜けてもおかしくない程床がブヨブヨになっており、そこを歩くときは根太や大引きの上を歩くようにしているような状態でした。最初、イベント会場でお話を聞いた際には、もしかしたらシロアリが来ているのかもしれないと心配しましたが、現地調査をさせていただいた際にシロアリではなく、フローリングの下に貼っている合板が年数が経って劣化してしまっているためにブヨブヨな状態になっているという状態でした。そのこともＡ様にお伝えさせていただき、新しく張るフローリングのレベルは居間と洋室を同じレベルにするようにいたしました。フローリングの色は今回の工事では触らない洋室の壁に合う色にさせてただきました。また、居間のクロスはある程度候補を絞った中からお孫さんにえらんでいただきました。

　Ａ様のお宅は一部分だけセメント瓦が使用されており、その部分が雨漏りをしているそうでしたのでそこだけ葺き替えをご提案させていただきました。雨漏りは相談する人によって塗装するべきか葺き替えにするべきかという答えが変わってきます。瓦屋さんに相談すると葺き替えを勧めるし、塗装屋さんに相談すると塗装を勧めるからです。
　今回のＡ様のお宅の場合、既にかなりの水が入った形跡があり、塗装では改善する事が出来ない為葺き替えを勧めさせていただきました。また屋根の勾配が少ないため陶器瓦ではなくスレート瓦でのご提案をさせていただきました。

　現状の駐車スペースでは背の高い車が入らないため、新しいカーポートは高めに設置いたしました。今後このスペースに入る予定の車種をお伺いし、どのくらいの高さがあれば大丈夫かというお打ち合わせもさせていただきました。

　お打ち合わせの際は、Ａ様と娘さんと保育園に通うお孫さんと毎回楽しくお話をさせていただきました。工事中もお孫さんがＡ様のお宅に遊びによく来られていました。お孫さんがお家でもご両親に、現場の様子や、おじいちゃんのお家が変わっていく様子を楽しそうにお話していたという事をお伺いし、とても嬉しい気持ちになりました。