当社戸次ショールームにG様ご夫婦がご来店されました。釜戸や煙突などがあるお風呂をユニットバスに改修できるかというご相談でした。当社では何度もそういった工事を行っており、基本的には設置可能な旨をお伝えし、後日改めて現地調査に伺いました。
　G様邸は築30年程の平屋建てで、浴室の外には以前使用していた釜戸と煙突があり、外から直接浴室に入ることができる勝手口の付いた昔ながらのタイルのお風呂でした。在来工法のお風呂は寒くなりやすく、浴槽は深くて位置が高いため入りにくい形をしている場合が多いので、ユニットバスに交換したいというご相談を多くいただきます。高齢化が進む中、ヒートショック現象や浴槽内で溺れてしまうなどお風呂での事故も多発しているので、今後の生活を考えて使いやすく温かいお風呂に交換したいとのご希望をいただきました。
　どういった仕上がりになるのか、工事をどう進めていくのかといった疑問に対しては、G様邸と同じように在来工法からユニットバスに改修した過去の事例の写真を見ていただきながら、浴室改修の工程をひとつひとつ丁寧に説明いたしました。
　その後、メーカーのショールームで現物を見ながら浴室プランを決定していただき、工事内容と金額にも納得いただいた上で工事のご発注をいただきました。

◆◆◆依頼内容◆◆◆
●在来工法の浴室をユニットバスに交換
●現在使用していない釜戸と煙突、勝手口を撤去
●ボイラー給湯器をエコキュートに交換

　自然に囲まれたお宅です。屋根には陶器瓦、壁にはモルタルを使用しており、昔ながらの和の佇まいが素敵ですね。
　浴室側には、台所と浴室にそれぞれ勝手口があり、その横には現在使用していない釜戸と煙突があります。これらを撤去してきちんと補修し、浴室内にはユニットバスを設置します。

　在来工法のタイルのお風呂です。入口の段差が大きい、また、足元のタイルが冷たいので体が温まりにくいとのお悩みをよくいただきます。浴室内には外へ出られる勝手口もありました。

　浴槽は四角く深い作りのため、入りにくいうえに全身をお湯につけるのが大変です。
　大きな窓があり、浴室の空気が冷えやすくなっており、更に温まりにくさを感じます。

　最後に浴室の扉枠と壁、床部分を作成します。浴室の扉に合わせて枠を作製し、床を補修します。

　撤去した勝手口側からユニットバスを見た図です。既存の浴室内に箱型のユニットバスが収まっているのがわかりますね。

　ユニットバスは、TOTOの「サザナ」を設置いたしました。浴槽に入りやすく全身がつかりやすくなりました。

　既存の窓にアタッチメントを付けて再利用しています。浴室の入口の段差はなくなり、入り口付近の床には一部傷みが見られたため、補修をして床材を張り替えています。

　釜戸と煙突は解体しました。かまどの穴はユニットバスの配線を通すため再利用しています。更に土間を打ってエコキュートの架台にし、釜戸の跡を目立たなくしました。

　勝手口は解体し、外壁を補修した後に同じような色で部分塗装をいたしました。跡はほとんどわかりません。

　ボイラーのタンクと給湯器は撤去し、エコキュートに交換しました。だいぶすっきりしましたね。

　いつも戸次ショールームの目の前を通っていたので、相談に寄ってみたと仰っていたG様。本当にきれいに仕上がるのか、最初は少し不安なご様子でした。しかし、完成後の見違えるような仕上がりに大変喜んでいただけました。気にされていた勝手口の跡もほとんど目立たない状態になり一安心です。温かく快適になったお風呂を、G様ご夫婦はもちろんお孫さんなどご家族皆様で楽しんでいただければと思います。
　今後とも末永いお付き合いをお願いいたします！