以前、当社でご自宅の工事をさせていただいたA様より、ご実家の雨漏りについてご相談をいただきました。A様宅の工事中にご実家の雨漏りについて何度かお話を伺っていましたが、定期的に近くの大工さんや左官さんが手直しをしているとのことでしたので、もし差し支えなければ一度当社でも見せていただければ、とお話しするだけに留めておりました。
A様宅の工事が無事完了した後、A様より正式に、一度実家の雨漏りを調査して欲しいとのご依頼をいただきました。早速、現地調査に伺いました。
A様のご実家は築50年以上経つ純和風の立派な建物で、地元の大工さんが建てたそうです。屋根は淡路瓦、外壁は板壁でできた2階建ての住宅でした。2階は以前使用していた作業部屋があり、現在は主に1階で生活をされているとのことでした。
我々が現地に伺った際に最初に目に入ったのは、一番手前にある大きな入母屋造りの屋根の棟が沈みかけている姿でした。A様のお母様にお話を伺うと、その屋根の下にある座敷部分の雨漏りに長い間悩まされているとのことでした。早速、脚立を使って屋根裏から確認したところ、瓦の下地である野地板がところどころ朽ちてしまっており非常に危険な状態でした。そのため、その場で屋根裏の状態を写真に撮ってお母様に現状を確認していただき、早急に補修工事が必要な旨をお伝えいたしました。
また、台所や玄関といった1階の住居部分の天井にも、雨漏りの跡が見られました。確認のため、現在は使用していない住居部分2階の作業部屋に上がったところ、こちらもかなり野地板が傷んでいる状態でした。傷んだ野地板をやり直し、瓦を葺き替えて天井を改修することで雨漏りの改善が期待できますが、すべての屋根を工事するとなると費用がかなり高額になり、工事期間も長くかかります。そのためご家族が工事内容についてじっくり検討出来るように、お見積もりは部分ごとに分けてご用意いたしました。
◆◆◆ご提案内容◆◆◆
@座敷二間部分の屋根下地やり替えと瓦の葺き替え、和天井の張り替え
A住居部分の屋根下地の部分補修と雨漏り跡がある部分の補修
B住居部分の屋根下地のやり替えと瓦の葺き替え
見積もり説明の際は、工事内容についてひとつひとつ丁寧にご説明させていただきました。ご家族で相談していただいた後、正式に工事のご依頼をいただきました。
◆◆◆工事内容◆◆◆
●座敷二間部分の屋根下地やり替えと瓦葺き替え、和天井の張り替え
●住居部分の屋根下地やり替えと瓦葺き替え
●雨漏り跡(台所、玄関)の部分補修
●廊下天井の張り替え、壁の部分補修
●蔵の一部無くなっている瓦部分を補修
※中央部分の屋根に関しては、前述の箇所ほどの傷みが見られなかったため、予算の関係もあり、今回の工事では手を入れずに様子を見ることとしました。 |