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大分県大分市 N社様 屋上・バルコニー防水工事 |
2017年施工 |
以前、ビル内のリフォーム工事をご発注いただいたN社様から、最上階の部屋の天井から雨漏りしているとご連絡をいただきました。
防水工事が完了するまでは機器類に被害が及ばないよう、取り急ぎ、シートや板等で雨よけを作るなどの室内対策をN社様にご提案致しました。 |
◆屋上防水工事 |
施工前 | |
←一部のシートを剥がすと、中に水が溜まっておりました。 | |
→シートの下にはアスファルト防水が施されておりました。 | |
←最上階の天井にはこのような雨漏りの跡が多数見られました。数年前から雨漏りしていたことがわかります。 |
アスファルト防水とは、合成繊維不織布にアスファルトを浸み込ませたシート状のルーフィングを2層以上貼り重ねて形成する防水工法です。写真で見ても4層以上貼り重ねられ、厚みがあることがお分かりいただけるかと思います。世間一般では、数ある防水工法の中でも防水性が高い工法だと言われています。しかしながら、表面のシートが劣化すれば、シートの下に雨水が浸入し、アスファル防水は常時水浸し状態となります。いくら複数層のルーフィングによるものだとしても、ルーフィング間の貼り合わせ部分や継ぎ目が経年によって劣化してしまえば、アスファルト防水が機能しなくなることは容易に想像できます。当社ではこのような防水工事が適切とは決して考えておりません。 |
施工中(1) | |
▲表面のシートとアスファルト防水を剥がす作業を行いました。非常に労力を要し、複数人で1週間程度かかりました。 |
施工中(2) | |
▲表面化されたコンクリートを見ると、アスファルト防水撤去でコンクリートも剥がれ、陥没した部分と、経年劣化によるひび割れがたくさん見受けられました。そこで、陥没部分とひび割れ部分を補修し、下地を調整致しました。 |
施工中(3) | |
適切な数の脱気筒を取り付けました。※脱気筒とは、屋上の防水層と下地コンクリートの間に発生した水蒸気を排気するための筒のことです。水蒸気で塗膜が膨らむことによる後述の塗膜防水の劣化を防ぐことが目的です。 |
上記の作業により下地処理が完了したうえで塗膜防水を施しました。塗膜防水は、下地コンクリートの上に複数層の塗膜を作る工法です。一般的なシート防水等と違って継ぎ目が生じません。そのため、シート防水のようにシートの継ぎ目が劣化しシートが剥がれ、常時コンクリートが水浸しになるということもありません。 |
施工中 | 施工中 | 施工中 | ||
施工後 | |
◆バルコニー防水工事 |
屋上の他にバルコニーがありましたので、屋上と同様に塗膜防水を施工しました。 |
施工前 | 施工後 | |
手摺り・点検口の塗装 |
施工前 | |
施工後 | |
工事後、同年に大分県内に甚大な被害をもたらした台風18号を経験しても、雨漏りは一切生じませんでした。 |
◆担当プランナー◆三重野 | ◆担当工務◆篠田 |